〜暮らしやすさと幸せをつなぐまち かすがい〜
◆ウェルビーイング(well-being)とは
世界保健機関(WHО)が、憲章の中で「健康」を定義するために用いた言葉です。
この「健康」とは、「人々が身体的・精神的・社会的に良い状態であること」を意味します。体と心、そして社会も満たされた状態にあることとされ、「人が幸せを感じている状態」とも言えます。
◆市の考えるウェルビーイング
人生100年時代を迎え、一人一人がいきがいを持って過ごすことができる。その先に、それぞれのウェルビーイングがあると考えています。
市では、「体も心も、日々の生活も持続的に満たされた状態」をウェルビーイングと捉えています。
また、まちづくりを進める上でも、ウェルビーイングの考え方は大切であり、子育てや健康福祉、市民活動など、全ての分野において良い状態(=ウェルビーイングなまち)をめざしています。
◆みんなが幸せを実感できるまちへ
生活を支える安定した社会を構築した上で、さらなるまちの魅力を高め、「暮らしやすさ」を感じるまちにするとともに、その先にある「幸せ」を多くの方が実感できるまちを築いていくことが必要です。
「幸せ」のかたちは人それぞれですが、誰もがそれぞれの幸せをこれまで以上に感じられるように、市民の皆さんの「心豊かな暮らし」と「豊かで持続可能なまち」のために、さまざまな施策を進めています。
私たちは、どんな時に幸せを感じるのでしょうか。「楽しく暮らしたい。幸せに生きたい」という願いは誰もが持つのではないでしょうか。そして、市民一人ひとりが幸せを実感できる春日井市であることこそが、私たちの共通の願いだと思います。
さて、ウェルビーイング(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に「well」(良い)「being」(状態)のことをいいます。すなわち短期的な幸福のみならず、いきがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含む考え方です。そして、ウェルビーイングは、健康、心の豊かさ、福祉・安全を基軸とし、いきがい、自分らしさ、人間関係、思いやり、ゆとり、生活環境、都市機能など様々な要因の組み合わせで成り立ちます。まさに、ウェルビーイングの概念は多様で幅があり、その実感や程度は人によって様々だと思います。
ではなぜ今、ウェルビーイングの考え方が大切なのでしょうか。近年、人口減少や経済成長の停滞を背景に、これまでの「物質的な豊かさ」から「心の豊かさ」を重視する価値観への転換が進んでいると私は感じています。また、経済成長が必ずしも生活満足度や幸福感につながるとは限らないことから、ウェルビーイングの重要性が高まっていると考えています。
現在、国や自治体を始め多くの企業でも、既にウェルビーイングの考え方が取り入れられています。これからは、本市においても多くの市民の皆様とウェルビーイングの考え方を共有し、健康で心豊かな暮らしを市民の皆様に実感していただきたいと考えています。
人生100年時代。豊かで持続可能な春日井市のまちづくり。これからも力を合わせ、一緒に築いていきましょう。
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