■お正月に家族でどうですか?〜回想法〜
昔の写真や音楽、風景などをきっかけに当時を思い出し、思い出を語り合うことで、脳が活性化され、認知症の進行が予防できる、効果的な心理療法です。高齢者のうつ症状の予防・改善にもなります。
認知症の方は最近の記憶を保つことは難しいですが、昔の記憶は維持されています。楽しかった昔の思い出を言葉にして人に伝えること、人の話を聞くことでその頃の感情も呼び起こされます。共通の話題を楽しむ仲間と過ごすと、不安や孤独感が軽減し、気持ちが穏やかになります。
国立長寿医療センターの研究によると、回想法を行っている高齢者は、脳の血流が増えるということが分かりました。
回想法は専門的な病院や施設などで行うことが多いですが、形式にこだわらず、自宅で昔のドラマや映画を見たり、昔の音楽をかけたり、アルバムを見て家族で話すことでも同じ効果が得られます。記憶があいまいだったり、間違っていても構いません。無理やり思い出させたり、間違いを否定しないように、会話により、楽しい時間を過ごせたと思えることが大切です。
お正月、ちょっとTVを消して、家族で思い出話をしてみませんか?
出典:健康長寿ネット、LIFULL介護「認知症リハビリ:いきいきした心を取り戻す回想法」
問合せ:東栄町地域包括支援センター
【電話】76・1740
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