〜終活ワンポイント〜
今回は断捨離についてのお話です。
能登半島で地震が起こり、珠洲市災害ボランティアセンターで現地調査をした時に感じたことです。
ボランティアへの依頼の1/3程が、「地震で壊れた訳ではないけれど、物置や蔵の中の不用品を処分場まで運んで欲しい。」でした。
「地震前より、子どもたちに捨てるように言われていたけど、中々、踏ん切りがつかなくてそのままになっていた。今回、無料で出してくれると聞いてお願いした。」という高齢者が沢山いました。今回、地震をきっかけに決心が付いただけで、地震がなければ、そのままだったと思います。
分かったことは、断捨離は80代を超えてから行うのは無理だということです。80代を過ぎてから価値観を変えるのは難しいです。80代以上の世代は、物のない時代を潜り抜け、もったいないという気持ちを大事に生きてきた人達なので、「捨てろ。」と言われても簡単ではありません。
断捨離をするのに適した世代は、50代から70代です。子どもが巣立つ、退職をするなど生活スタイルが変わる時、第2の人生を始める時がベストタイミング。また、その世代は、新しい価値観「必要な物だけにする潔いコンパクトな生活」、「物を管理するという煩わしさから解放される身軽な生活」、「物を減らした分、すっきりした空間で過ごせる心地よい生活」に共感することができる柔軟な世代。物を片付けながら、自分の人生を振り返るのも良い事です。秋はしみじみと人生を振り返るのに良い季節。ぜひ、チャレンジしてください。
80代になってから、子どもや身近な人に「片付けたら。」と言われたら、すかさず、「捨てたいけど、自分だけでは、捨てられないので、手伝って欲しい。」と伝えてください。そうして、片付けるタイミングを逃さないでください。あんきにサポートも利用できますので、ぜひ。
問合せ:東栄町地域包括支援センター
【電話】76・1740
<この記事についてアンケートにご協力ください。>