歴史民俗資料館の学芸員・田中が町にまつわる歴史や文化等を紹介するコーナーです。
◆ちょっと昔の道具(1)手回し洗濯機
この丸いキラキラの球体…何だか分かりますか?もしかしたら、「懐かし~」と感じる方もいるかもしれません。この球体実は、洗濯機なのです。
この洗濯機は、昭和32年(1957)以降に発売され、日本全国で出回ったものの、わずか10年足らずで姿を消した幻の洗濯機です。タンク内にお湯と洗剤、洗濯物を入れ、蓋を閉めクルクル回します。お湯を入れることでタンク内の気圧が変化し汚れがよくとれるそうです。
手回し洗濯機は、日本の洗濯スタイルが洗濯板から電気洗濯機へ変わる過渡期を支えた道具だったのです。
23日から始まる「むかしのくらし展」では、いつの間にか目にしなくなったちょっと昔の生活道具を展示します。「懐かしい」から「ナニコレ」と世代を問わず楽しめる展示となっております。ぜひ遊びに来てください。
参考:『水の道具誌』山口昌伴 岩波新書 2006
問合せ:歴史民俗資料館
【電話】73-4100
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