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【特集】障がい者支援で活躍する人(2)

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愛知県武豊町

■interview 伴走する支援者の想い
障がいがある人と障害福祉サービス等を繋ぐ役割である相談支援専門員。支援に関わる想いをインタビューしました。

◆知多南部障害者地域生活支援センター
わっぱる 古川紀衣(ふるかわとしえ)さん

「心の不調は「心が弱い」せいではなく誰にでもあること」

◇どうしてこの仕事に?
私は元々福祉系の仕事を目指していた訳ではありません。自分の三人目の子に障がいがあり、「子どもも自分も困らないようにしていきたい」、「せっかくなら楽しんで行こう!」という思いから勉強を始めました。子どもが幼い時、母子通園で周りの母親達と過ごす中、障がい受容の難しさを感じることがあり、周りの人たちのフォローがいかに大切だと気づきました。その後、ご縁があり、今はわっぱるに勤めています。

◇普段はどんな活動をしている?
日によってさまざまですが、個別の面談や訪問、協議会の運営業務、会議等への参加等、多岐にわたります。
「夜寝られない」「スマホを見るのを止められない」といった困りごとから、施設入所や入院、お金の使い方や、就労支援、年金申請、訪問看護やヘルパーの依頼、家族の障がい理解等、ありとあらゆる相談に乗っています。
また、個別の課題だけではなく、地域の抱える課題やニーズを把握し、解決に向けて取り組んでいます。

◇相談支援で大事にしていることは?
悩みごとに「こうしたらいいよ」と答えるのではなく、メリット・デメリットやリスクを提示し、その上で本人が選択できるように寄り添っています。
私たちだと既成の概念に捉われて、この選択がベストだと言いたくなりますが、本人にしか分からない行動や理由があると感じます。

◇最近の相談支援の傾向って?
以前は「うつ」「統合失調症」等の病気の名前が先行していましたが、近年は診断基準や制度が整備され、発達障がいや、ジェンダー等の特性から、複合化している背景が見えてきました。
本人を取り巻く環境については、核家族化が進み、社会で受け入れる力が弱まっていることが課題だと感じます。
中高生でメンタルが不調になってしまう子がいたときに、周りの子どもたちは、学校の授業等で病気の内容に触れる機会が少なく、「未知」のものとして不安に感じることがあります。病気に関して、正しく伝わってほしいと願います。

◇町民に伝えたいこと
メンタルの不調は自分と関係のない「特別」ではありません。誰しも追いつめられるリスクはあります。「心が弱い」とか「本人が悪い」なんてことは決してありません。不調を感じたら、ぜひ相談や病院への受診をしてほしいです。

▽ひろばわっぱる(地域活動支援センター)
「生活のリズムを整えたい」「くつろぎたい」「人とお話ししたい」「悩みを共有したい」など、利用目的は様々。300円で野菜たっぷりのランチを食べることができます。利用には事前登録が必要なので、予めお問合せください。

武豊町は障がい者相談支援事業および基幹相談支援センター事業をゆめじろうとわっぱるに委託しています。

▽知多南部障害者地域生活支援センター わっぱる
主に精神障がいを抱える人の相談に対応。
武豊・美浜・南知多にお住まいの障がいがある人またはその家族・関係者を対象に相談を行っています。相談は、来所、訪問、電話、メール、FAX、巡回相談等で対応させて頂きます。

470-2531 武豊町大字冨貴字小桜176-1
連絡先:
【電話】73-3201
【FAX】73-1674
業務日:月曜日~金曜日(年末年始を除く)
業務時間:9:00~17:00
法人名称:社会福祉法人共生福祉会

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