歴史民俗資料館の学芸員・田中が町にまつわる歴史や文化等を紹介するコーナーです。
◆企画展の裏側
この夏、富山県[立山博物館]で立山・白山・富士山に注目した企画展が開催されます。なぜ、富山県の紹介を?と思いますよね。なんと、この企画展に三井家文書が展示されます。
三井家文書の『道中記(旅の日記)』や御札を今回立山博物館に貸出しました。こういった資料がどうやって運ばれていくのか知っていますか?「じゃ、宅配便で送ります」なんてわけにはいきません。美術品輸送業者と学芸員が大きなトラックに乗って取りに来ます。このトラックは、美専車(美術品専用車)と呼ばれる、荷台に振動吸収装置と空調機能がついた特別な車です。
まず、資料の状態を一緒に確認します。借りる前にあった傷か、借りている間にできた傷なのかトラブルにならないための大切な作業です。その後、丁寧に梱包しトラックに積み込みます。こうして、博物館へと運ばれて行きます。
文化財を動かすのってとても大変なことなのです。企画展の裏側紹介でした。
問合せ:歴史民俗資料館
【電話】73-4100
<この記事についてアンケートにご協力ください。>