歴史民俗資料館の学芸員・田中が町にまつわる歴史や文化等を紹介するコーナーです。
◆ちょっと昔の道具『かつお節削り器』
和食には欠かせない「かつお節を削る道具」です。「削り箱」とも呼ばれています。今では、料理に使うかつお節はすでに削られた状態で、パック詰めにされたものや粉末状に加工されたものを使う家庭が多いと思いますが、1960年頃までは、各家庭でかつお節を削っていました。
箱に大工道具でもあるカンナがはめ込まれ、削ったかつお節が引き出しにたまるようになっています。かつお節を削るのは、こどもの重要な仕事でした。堅くて削るのに根気を必要とし、削り方で味や香りが変わるため手抜きはできません。
かつお節は、お雑煮、たこ焼き、みそ汁や煮物などいろいろな料理に使われます。
歴史民俗資料館では、かつお節のように、和食には欠かせない「醤油」を作るために必要な「醤油絞り機」を探しております。心当たりのある人がいらっしゃいましたら、歴史民俗資料館へご一報ください。
問合せ:歴史民俗資料館
【電話】73-4100
<この記事についてアンケートにご協力ください。>