「地域とつくる多様な暮らしを選べる生活都市~生活・産業・文化の魅力があふれ、選ばれ続けるまち~」の実現に向けて
江南市長 澤田 和延
市議会3月定例会が、2月22日から3月18日の日程で開催されました。
開会の冒頭で、澤田市長は令和6年度の施政方針と予算案の大綱を述べ、これからの1年間、市政をどのような目標を持って進めていくのかを明らかにしました。
その要旨を紹介するとともに、主な重点事業と当初予算についてもお知らせします。
私は市長に就任して以来、「市民の皆様との対話」を市政に対する基本方針として心掛け、市民の皆様の声に耳を傾けながら、暮らしが花ひらく生活都市の実現に向け、市政運営に全力で取り組んでまいりました。
本市におきましても、平成30年度にスタートしました第6次江南市総合計画では、人口減少社会を前提とし、これまでさまざまな施策に取り組んでまいりました。令和6年度からは、令和9年度までの4年間を計画期間とした後期基本計画に沿って、まちづくりを推し進めてまいります。後期基本計画では、人口減少・少子高齢化への対応だけでなく、働き方や価値観の多様化、デジタル技術の発展、脱炭素社会の実現など、新たな社会課題にも確実に対応するとともに、市長の政策ビジョンを示す「市長の戦略政策」についても更新を図っています。「市長の戦略政策」としましては、選挙の際にお示ししました「Kビジョン3」を反映し、「にぎわいと住みよさの向上」、「全世代への安心としあわせの提供」、「生きがいやコミュニティの創出」の3つの政策を柱として、「すべての世代に実感できるしあわせ」をお届けしたいと考えています。その実現に向け、地域社会の多様なニーズに対応するため、引き続き、安定した行財政運営基盤の構築を基本として、柔軟な発想と創意工夫により、地域課題の解決を図ってまいります。
次に、注力して推進している主な事業について述べさせていただきます。
学校給食の提供につきましては、令和7年9月の供用開始に向け、新学校給食センターの整備を引き続き進めてまいります。
また、子育て世帯の経済的負担を軽減するため、令和6年度から小学校、中学校の給食費4月分を無償化するとともに、国立および私立小中学校、特別支援学校に通う児童・生徒や、アレルギーなどの理由により学校給食の提供を受けていない児童・生徒に対しましては、1カ月間の無償化相当分の支援金を支給してまいります。
公共施設の再配置の推進につきましては、先ほど述べました新学校給食センターの整備の他にも、(仮称)多世代交流プラザの整備としまして、老人福祉センター、中央コミュニティ・センターの建て替えに合わせまして、既存の機能に加え、児童館や国際交流などの複数機能を一つの建物に集約することにより、多世代多文化交流の創出、地域福祉の推進を図ってまいります。また、江南市立あずま保育園と中央保育園の統合・民営化について、民間保育所を整備する事業者に対しその費用を補助し、保育サービスの充実や保育に対する新たなニーズに対応してまいります。
ゼロカーボンシティ江南の推進につきましては、公共施設のLED化を推進し、環境事業センターをはじめとし、市営住宅、下般若・後飛保両配水場、学習等供用施設の照明のLED化改修工事を行ってまいります。また、電気自動車の導入拡大を図り、本庁公用車および配水場公用車に軽自動車を各1台導入し、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでまいります。
DXの推進につきましては、デジタル技術を活用し、施設利用者の利便性向上を図るため、書かない・並ばない窓口システムを活用したスマート窓口を導入するとともに、保育園や学童保育、放課後子ども教室などの施設におきましては、保護者の方や市役所との連絡調整がよりスムーズになるようなシステムなどの整備を図ってまいります。
本年は、市制施行70周年の節目を迎えます。市制70周年の4つの基本コンセプトである「全世代対象」、「SDGs」、「元気回復」、「魅力再発見」と、市制70周年キャッチフレーズ「あすへと続く私たちのまち江南」のもと、6月の記念式典をはじめ、さまざまな記念事業を開催し、この1年を華やかに彩り、盛り上げてまいります。
協働のパートナーである市民の皆様と相互に連携し合いながらさまざまな事業を推進し、江南市に暮らす全ての人が住みよさ、しあわせ、生きがいを実感でき、「明日が今日より楽しい一日」になるような暮らしの実現と、誰一人取り残さない持続可能なまちづくりを進め、この江南市を次世代につないでいくため、私自身、先頭に立って江南市政をけん引するため、全力で取り組んでまいります。
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