【令和6年3月定例会一般質問】
■津田貴史 無会派
▽重層的支援体制の構築
問:次期地域福祉計画には「アウトリーチ等を通じた継続的支援事業」が示されている。地域福祉の複合課題の一つ「8050問題」を抱える世帯の把握とその支援について、どのようにしていくか。
答:令和6年度新設する「地域ふくし課」において、民生委員や区長・町総代、地域包括支援センターなどと連携し、実態を把握していく。その後、市から委託を受けた相談支援事業者が、ひきこもり者の自宅を継続的に訪問するアウトリーチを行うなど、伴走型支援につなげる。
▽学童保育
問:利用者決定の課題として申込書の配布期間が短いため、申請期間内でも受け付けすらできないケースがある。利用者決定の仕組みについて課題と対応について教えてほしい。
答:現在の書類の配布方法や申込期間に関する意見や利用決定の通知時期についての問合せを頂くこともあり、そうした懸念や心配を減らすことができるよう、書類配布の方法や申込期間、利用決定通知の時期について検討していく。
▽他の質問項目
・(仮称)新愛岐大橋と地域活性化
■掛布まち子 日本共産党江南市議員団
▽学童保育の民間事業者の参入促進について
問:市長の戦略政策に、学童保育の待機解消策として「民間事業者の参入促進」とあるが、習い事と一体の高額な預かり保育で深刻な待機は解消できない。自治体の役割放棄だ。保護者の経済状態にかかわらず、安心して預けられる公営学童保育を質的量的に拡充し、待機をつくらない道こそ目指すべきではないか。
答:小さな市役所が基本。民間にできることは民間にやってもらう。学童保育は早期の待機解消が必要で、民間の多様なサービスも含め利用者の選択肢を増やし、利便性を向上させたい。
▽市街地に身近な公園緑地を
問:市内の公園緑地は北部に偏り、人口密度が高い市街化区域で不足している。しかし一向に解消されない。指定から30年が経過し、続々と解除、買取申し出が出てくる生産緑地を活用して公園緑地を市街地で整備し、潤いのある街づくりを進めるよう求めるがどうか。
答:令和4、5年度に生産緑地から解除される土地の活用を検討したが、まとまった一団の土地がなかった。今後も周辺環境や設置目的を総合的に判断し、買取申し出があるまとまった生産緑地や公共施設跡地などの活用で、バランスの取れた配置の公園緑地を計画し整備する。
■三輪陽子 日本共産党江南市議員団
▽マイナ保険証一本化は中止又は延期を
問:マイナ保険証に一本化されるようだが、マイナンバーカードを作っていない方はどうなるのか。
答:令和6年12月に紙の保険証は廃止される。国保では、廃止前に発行された保険証は記載された有効期限まで使用できる。その後マイナ保険証のない方には申請なしで資格確認書が発行される。
問:カードを作った人でもトラブルが心配で保険証として使っていない人が多い。紙の保険証廃止は中止または延期すべきではないか。
答:薬剤や診療データに基づくより良い診察が受けられ、医療費コストの削減も期待できるので、マイナ保険証一本化を進めていく。
▽誰もが利用できる公共交通を
問:令和6年度に4回開催予定の地域公共交通会議検討部会の公募委員は地域が限定されているのはなぜか。
答:新しい公共交通の導入エリアには、江南団地と江南厚生病院を結ぶ線より北側の地域を想定しているため。
問:初めから公募委員の地域を限定すべきではない。他の地域からの公募委員を追加できないか。
答:北部地域で新たな公共交通の導入を検討し、状況に応じて運行範囲を広げていくので、今回の公募は変更しない。
■片山裕之 江南クラブ
▽避難所のペット対応について
問:市でもペットとの同行避難訓練を実施すべきと思うが、市の見解は。
答:先進事例を参考に、各小学校下で行う自主防災会合同訓練の中で、同行避難訓練を実施できないか検討していく。
▽老人クラブについて
問:市老連に加入するクラブ数と会員数の減少は危機的状況である。市もさらなる問題意識をもって取り組んでほしいが、どうか。
答:令和6年度より新たに地域ふくし課が立ち上がる予定。市として今後の支援の在り方を模索検討していく。
要望:やはり会って会話をする場は必要である。そういった場である老人クラブが残念ながら年々なくなってきているのが現状である。老人クラブは自主運営団体ではあるが、市も一緒になって盛り上げてほしい。
▽障害者が住みやすいまちづくり
問:障害のある方々が、住み慣れた地で安心して暮らすために必要な障害福祉サービスは、今後どのようになると見込んでいるのか。
答:今後、障害福祉サービスを求めるニーズは増加を続けると考えている。4月より障害福祉サービスの相談窓口として、ふくし支援課を新設し、障害者福祉のより一層の推進を図っていく。
問合せ:議事課
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