議会のようす 令和6年12月定例会(2)

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◎原稿は、議員個人の責任で作成・掲載しています。
一般質問の録画映像は、二次元コード(本紙PDF版9ページ参照)からご覧ください。

【一般質問】
◆長尾光春　江政クラブ
▽市内での新規就農について
問：市内全体の農地面積とその割合はどうか。
答：農地面積は、令和6年3月末時点で約798ヘクタール、農地の占める割合は約26%である。

問：市内の農地のうち、どの程度が耕作されているのか。
答：令和4年度の調査結果では約471ヘクタールで、農地全体の約59%である。

問：市内全体で約327ヘクタールが耕作されていないことから、新規就農者を増やすことが重要と考えるが、個人で新規就農する場合、どのような条件があるのか。
答：農地を持っていない方が初めて農地の権利を取得する場合には、農地法第3条の許可が必要で、事前に市農業委員会の事務局である農政課の職員が聞き取りを行い、過去の農業従事実績、農業機械の保有状況、作付け予定の作物、年間150日以上の農作業への従事が可能かなど、これから農業を行っていけるか確認を行い、条件を満たせば許可している。なお、令和5年3月末までは取得する農地の下限面積の要件が最低20アール(2000平方メートル)であったが、現在は、この要件は撤廃されている。

要望：新規就農についての規制緩和を進め、新規就農者を増やす取り組みを進めてほしい。

■稲山明敏　江南クラブ
▽公共交通について
問：高齢者への買い物支援や見守り活動として、移動販売に取り組む考えは、ないか。
答：市・江南市社会福祉協議会・マックスバリュ東海株式会社三者による協定を締結し、移動販売を実施することができないか、協議したいと考えている。

問：令和7年度からいこまいCARと福祉タクシーの並行登録について協議されているが、どのような対応となるか。
答：令和7年4月よりいこまいCARと福祉タクシー料金助成制度の両制度への登録を可能にするように進めている。

▽一人暮らしの高齢者に対する見守り活動について
問：誰にも看取られることなく死亡する「孤独死」や、「孤立死」が社会問題となっている中、一人暮らしの高齢者に対する見守り活動として、人感センサーの導入そしてそれに伴う民間サービスの活用を切に要望するが、当局の見解を求める。
答：人感センサーのサービスについては、将来的な財政負担と、既存の高齢者福祉サービスの在り方を考える中で、導入に向けた検討を継続していく。

▽他の質問項目
・布袋北小学校校舎北側道路について

◆石原資泰　公明党市議団
▽江南駅周辺の再開発について
問：江南駅周辺の交通環境改善計画を今後どのように進めていくのか。
答：計画の策定にあたっては、より実効性のある計画とするため、まずは令和7年度以降に通過交通の分離などの社会実験を実施するなど、さらなる状況分析をしていく。

要望：できる限り早く江南駅周辺交通環境改善計画を策定するようお願いしたい。

▽結婚支援について
問：少子化対策の一つとして、結婚支援に関するアンケートを実施してはどうか。
答：結婚に対する意識調査や、行政に求める結婚支援施策などに関するニーズの把握、費用対効果の検証などを行いたいと考えている。

▽避難所について
問：防災倉庫の備蓄について、避難して来た人が倉庫から備蓄品をスムーズに取り出せるようにしてあるのか。
答：倉庫内のどこに何が備蓄されているかまでは、明確に示していないが、課題としては認識しているので、今後、倉庫内の備蓄品を取り出しやすいように検討する。

■岡地清仁　公明党市議団
▽包括連携協定について
問：令和6年11月27日に、江南市と日本郵便株式会社との間で、包括的連携に関する協定が締結されたが、どのような取り組みが実施できるか。
答：協定締結の際に、日本郵便株式会社から紹介された取り組み事例には、郵便ポストに掲示する二次元コードを通じて、最寄りの指定避難場所や防災情報にアクセスできる取り組み、相続関連のセミナーの開催、郵便局内のデジタルサイネージを活用した市のPR、子ども向けのワークショップの開催、空き家調査業務の受託およびマイナンバーカード関連事務の受託などがある。

▽新ごみ処理施設西側エリアの活用について
問：近隣のサイクリングロードを活用したサイクルステーションの設置や、併せてイベント会場を設けることについて、市としての方針やビジョンをお聞きしたい。
答：サイクルステーションの設置に加え、各種イベントや物販を行う施設の建設は、地域活性化に寄与する可能性があると考える。しかしながら、浸水被害などのリスクを考慮し、施設や機能を簡易なものとした場合、利用者のニーズを十分に満たせない可能性が懸念されるため、慎重に検討を進める必要があると考える。