議会のようす 令和6年12月定例会(4)

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【一般質問】
■土井紫　江南クラブ
▽誰もが安心し、安全に暮らせるまちづくりについて
問：避難所の負担を減らし在宅避難者を支援する拠点を、他市町にならい平時から構築できないか。
答：多様な避難生活の場所を想定して支援できるよう、民間とも連携した支援体制を検討していきたい。

問：まち全体で連帯して行う「ながら防犯」は、統計的にも有効。ばらばらな現状を統一する工夫ができないか。
答：江南警察署や江南防犯協会連合会、地元企業と連携し、活動時に身に着けるグッズ作成なども検討していく。

問：江南駅前の整備で、にぎわいと交通環境の整備を一体で考えているため時間がかかっている。江南1号踏切のピーク時閉鎖など交通環境改善を先に試してはどうか。
答：課題解決には駅前広場の拡張を必要とし、交通空間と環境空間の確保を前提に計画を検討中だが、実効性のある計画とするため策定前に社会実験を行う必要性も考えている。提案の動線も踏まえ慎重に検討していく。

▽市民に開かれた公共施設の実現について
問：余暇時間の長い夏休みが猛暑続きで、こどもたちが屋外で思いっきり遊べない。屋内施設を開放できないか。
答：令和8年度以降に実施計画中の児童館活動の一環として、KTXアリーナなどで遊びや学びの機会を検討する。

■中野裕二　江政クラブ
▽物価高騰による給食費の影響について
問：食材費の高騰は依然として続いており給食費についても影響を受けていると思うが、令和7年度の給食費の見通しはどうか。
答：国が示している給食費としての栄養価を確保するためには、2月に示される基本物資の価格状況をみて、値上げについて検討していく必要があると考えている。

問：保護者負担を軽減するために市が値上げ分の一部を補助することはできないか。
答：給食費の値上げをせざるを得ない状況になった場合には、財政状況を鑑みながら、できる限り保護者負担の軽減に努めていきたいと考えている。

▽資源ごみのボランティア分別指導員の負担軽減について
問：資源ごみ分別アプリの活用を促進し、分別の徹底を図っていくことは指導員の負担軽減に有効な方法だと思うので、新たな分別アプリの導入を検討できないか。
答：充実した機能を装備する新たなアプリの導入により、さらなるごみ分別の意識向上を図ることも期待できるため、近隣市町の導入実績などを調査し検討していく。

▽他の質問項目
・生徒手帳のカード化について
・ハザードマップの更新について

■野下達哉　公明党市議団
▽認知症の人に寄り添った地域社会の構築について
問：政府は認知症になっても希望を持って生きられる社会を実現する「新しい認知症観」に立った取り組みを推進するための基本計画を12月3日に閣議決定した。認知症当事者や家族の声を定期的に聞くための「認知症施策協議会」の設置を提案するがどうか。
答：令和6年1月1日に施行された認知症基本法には、「市町村の実情に即した市町村認知症施策推進計画を策定するよう努めなければならない」と定められ、その計画の案を作成する時は、認知症の人および家族などの意見を聞くよう努めなければならないとされているため認知症施策推進計画の策定と合わせて検討していく。

▽防災・減災対策について
問：令和6年6月定例会に元自衛官を地域防災アドバイザーに採用することを提案したが、その後の見解はどうか。
答：平常時には地域防災計画などの各種計画の見直し、総合防災訓練など訓練に関するアドバイス、被災地体験を通した出前講座などの業務、災害時には自衛隊への連絡や派遣要請、災害対策本部へのアドバイスなど、市の防災力向上の一助になると考えるため、退職自衛官の採用について人事当局と協議していく。

■三輪陽子　日本共産党江南市議員団
▽子育て世代の負担軽減を
問：物価高騰の折、給食費無償化を4月だけから4、5月に拡大できないか。
答：2か月分の給食費には、約6900万円の財源が必要になるので、財政状況を鑑みながら検討する。

問：東京都、青森県など県の補助がある所では無償化が進んでいる。財政力全国第2位の愛知県に半額助成の要請をしているか。
答：県・市懇談会を通じて、無償化に向けた交付金の創設を県に要望している。要望：高額となる卒業アルバム代を就学援助の費目に加えて欲しい。

▽市営・県営住宅の入居と退去に配慮を
問：市営・県営住宅に入居する時の家賃3か月分の敷金や退去時の畳の表替えやふすまの張り替えは入居者への負担が大きすぎる。経年劣化は市や県で負担できないか。
答：敷金は入居者の債務を担保するため、条例に定めている。また、公営住宅の家賃は低廉であることから、畳の表替えやふすまの張り替えを入居者負担としている。今後も、入居者負担となる退去修繕範囲を、入居時に丁寧に説明し、ご理解をいただいていく。

要望：入居者負担が少なくなるよう、配慮してほしい。