厚生労働省では、『国民お一人お一人、「ねんきんネット」等を活用しながら、高齢期の生活設計に思いを巡らしていただく日』として、11月30日(いいみらい)を「年金の日」としました。
また、日本年金機構は、毎年11月を「ねんきん月間」と位置づけ、公的年金制度に対する理解を深めていただくため、日本年金機構公式X(旧Twitter)での発信や公的年金制度の説明動画の案内などを行っています。
■国民年金の特徴
◇国と日本年金機構が運営
個人年金にはない、国の負担があります。
◇物価・賃金スライド制
物価や賃金の変動に合わせて年金額は実質的価値が保障されます。
◇老齢基礎年金は終身保証
生涯にわたって年金が受給できます。
◇全額社会保険料控除の対象
確定申告の際、全額社会保険料控除の対象になります。
◇障害基礎年金・遺族基礎年金
けがや死亡など、万が一のときにもあなたや家族を守ります。
■国民年金の種類は3種類
日本国内にお住まいの20歳以上60歳未満のすべての方は、公的年金に加入することが法律で義務付けられています。加入者は、職業などにより次の3種類に分かれ、それぞれ加入手続きや保険料の納付方法が異なります。転職や結婚等で種別が変わる場合は、2週間以内に手続きしてください。
◇第1号被保険者
自営業、学生、無職の方(第2号被保険者・第3号被保険者に該当しない方)
◇第2号被保険者
厚生年金・共済組合に加入している方
◇第3号被保険者
会社員や公務員の方(第2号被保険者)に扶養されている配偶者
■国民年金の保険料の納め方
◇第1号被保険者
・日本年金機構(年金事務所)から送付される「領収(納付受託)済通知書」で金融機関またはコンビニエンスストア等で納めてください。また、スマートフォンアプリでも納付できます。
・保険料は、月額1万6,980円(令和6年度)です。
・口座振替のお申し込みは、ご利用の金融機関で手続きしてください。
・まとめて前払いすると、割引が適用される前納制度があります。
◇第2号被保険者
勤務先で給料から天引きされます。
◇第3号被保険者
配偶者が加入している年金制度から拠出金として支払われます。
■保険料の各種免除制度について
第1号被保険者で所得の減少や失業等により経済的に保険料の納付が困難な場合、本人が申請すると、前年の所得を審査のうえ、保険料が免除される制度です。学生には学生納付特例制度があります。また、出産を予定している方や出産した方には、産前産後期間の免除制度があります。
所得の審査対象者および内容は表のとおりです。
※4分の3・半額・4分の1免除に該当した場合、納付部分を納めないと未納期間となります。
※国民年金の保険料は、通常、2年1カ月を経過すると納付することができなくなりますが、免除が承認された期間に関しては、10年間はさかのぼって追納できます。ただし、令和7年3月31日までに追納する場合、令和4年3月以前の期間は、法令で定められた加算額が付加されます。
※納付猶予制度・学生納付特例制度は、納付を猶予する制度であるため、年金受給額を満額に近づけるには、10年以内に追納してください。
■ねんきんネットについて
インターネットでご自身の年金加入記録や将来の年金受給見込額を閲覧できます。日本年金機構のホームページからお申し込みください。
■マイナポータルから国民年金手続の電子申請ができます
国民年金第1号被保険者の資格取得・種別変更、保険料免除・納付猶予申請、学生納付特例申請、産前産後保険料免除申請については、マイナポータルを利用した電子申請ができます。申請には、マイナンバーカードが必要です。また、マイナポータルとねんきんネットを連携することもできます。詳しくは、日本年金機構のホームページをご確認ください。
■年金事務所での相談や手続きについて
年金事務所での年金相談や手続きをご希望の場合は、予約相談をご利用ください。相談者の都合に合わせて相談できるほか、相談内容にあった職員が対応します。
予約受付専用電話:【電話】0570-05-4890
月~金曜日 午前8時30分~午後5時15分
※予約の際は、基礎年金番号がわかるものを準備してください。
問合:保険年金課医療・年金G
【電話】24-1114
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