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みんなで防ごう高齢者虐待(1)

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愛知県津島市

「高齢者虐待の防止、高齢者の擁護に対する支援等に関する法律」が、平成18年4月1日に施行され、高齢者虐待への対応が進められてきました。
しかし、依然として多くの虐待事例が発生しており、安心安全な生活が損なわれている現状があります。高齢者の尊厳を守るためには、虐待を早期に発見し対応すること、地域全体で見守っていくことが大切です。

■こんなことが高齢者虐待です
65歳以上の高齢者に対して、養護者または養介護施設従事者による次の行為を「高齢者虐待」といいます。

◇身体的虐待(施設57.6%、家庭65.3%)
たたく、つねる、殴る、蹴る、ベッドに縛り付け拘束する、意図的に薬を過剰摂取させるなど

◇介護等放棄(施設23.2%、家庭19.7%)
入浴させない、散髪させない、必要な栄養を摂らせない、劣悪な環境で生活させるなど

◇心理的虐待(施設33.0%、家庭39.0%)
排泄などの失敗に対して高齢者に恥をかかせる、子ども扱いする、怒鳴る、罵るなど

◇性的虐待(施設3.5%、家庭0.4%)
排泄の失敗に対し懲罰的に裸で放置する、性的な行為を強要するなど

◇経済的虐待(施設3.9%、家庭14.9%)
本人の不動産、年金、預貯金などを本人の意思や権利に反して使用する、または本人に渡さないなど

※種類の重複があるため、合計は100%ではありません

◇養介護施設従事者による高齢者虐待の相談・通報件数と虐待判断件数の推移

■知ってください高齢者虐待の現状
厚生労働省が令和4年度に行った調査では、高齢者が養介護施設従業者などから虐待を受けたと判断されたケースが全国で856件、家族などから虐待を受けたと判断されたケースが全国で16,669件にのぼっています。表面化していないものを含めれば、さらに多くの高齢者が虐待の被害にあっていると考えられます。

厚生労働省「令和4年度高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果」より抜粋。

◇虐待の種別の割合(施設)

※被虐待高齢者が特定できなかった60件を除く796件における被虐待者の総数1,406人に対する集計(複数回答)。

◇虐待の種別の割合(家庭)

※被虐待高齢者の総数17,091人において、被虐待高齢者ごとの虐待種別を複数回答形式で集計。

■虐待の自覚がない場合もあります
次のチェックリストを活用し、無自覚な虐待を防ぎましょう。
・言うことを聞かないので、無視したり、罵ったりしてしまう。
・良い事悪い事をわかってもらうために、叩くなどしてしつけしている。
・認知症により徘徊するので、部屋に閉じ込めている。
・認知症や寝たきりで体裁が悪いので、外出させなかったり、訪ねてくる人がいても会わせなかったりしている。
・年金手帳、預金通帳などを管理し、本人に無断で使っている。
・人前でおむつを替えたり、しばらく裸のままにしておいたりすることがある。
・介護ができず、どうしたらいいか分からないので今は放置している。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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