リハビリテーションには、何らかの原因によって人間らしく社会生活を送れなくなった人が、再び人間らしく生きる権利を回復するといった広い意味があります。病院でのリハビリテーションは、病気やケガなどにより、今までの生活を送ることが難しくなった場合に、できるだけこれまでの生活に近い状態に心身状態を回復する事や環境を調整するといった目的があります。リハビリテーションの専門職は主に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士があり、今回はリハビリテーションの一部をご紹介します。
◇理学療法士(PT)
理学療法士は、起きる、立つ、歩くといった基本動作の維持・向上を目的にアプローチします。
写真は、エルゴメーター(自転車)を使用し、体力の向上を目指すリハビリの様子です。
◇作業療法士(OT)
作業療法士は、身の回りの動作(食事・排泄・更衣・整容・入浴など)や家事動作(調理・洗濯・掃除など)、趣味や仕事に対して様々な作業活動を通じて訓練を行います。
写真は、麻痺等の影響で動かしづらくなった手の指でつまんだり、離したりするリハビリの様子です。
◇言語聴覚士(ST)
言語聴覚士は、読む、聞く、話す、考える、食べるなどの口や耳や脳の働きに対する課題へのアプローチをします。
写真は、言語障害(文字の理解)の検査を行っている様子です。
※写真は本紙P.26をご覧ください。
■目指せスキルアップ!職員も日々研究に臨んでいます
当院では、リハビリテーションに携わるすべての職種の職員が研究や論文発表を行っています。
これは他の病院等と比較しても、とても珍しく、積極的な取り組みの結果といえます。今後も地域の皆さん、医療技術や知識に新たな貢献が出来るように努めます。
論文等の詳細は、市民病院ホームページの「リハビリテーション室」をご覧ください。
◇理学療法士 大塚健太(おおつかけんた)
人の動きと脳神経の関連について研究しています。人の動きは意識せず調整されている部分がありその調整が動きの質に大きく関わります。
◇作業療法士 松永誠(まつながまこと)
地域の皆さんが退院後、少しでも安心して生活ができるように、多くの職種の方と連携する研究を行っています。
◇言語聴覚士 大嵜美菜子(おおさきみなこ)
入院中の高齢者で飲み込み障害が認められた人でも、退院時に普通食を食べる事が出来る人の特徴を研究しています。
◇作業療法士 山口亮(やまぐち)
入院中の患者さんの教育歴と、リハビリにおける自主訓練の重要性に着目した研究を行っています。
問合:市民病院管理課管理G
【電話】28-5151
内線2203
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