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〔特集〕パパと子育て(1)

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愛知県田原市

■育児休暇を取得したパパに聞きました!
男女とも仕事と育児が両立できるように、令和4年10月から育児休業の制度が改正されました。企業や雇用主には、育児休業などをとりやすい環境整備や、妊娠・出産を申し出た方への個別周知・意向確認などが義務化されています。
しかし、下の図の「夫婦の家事関連時間の推移」を見ると、まだまだ男女間で大きな差があることが分かります。育児と家事を含めると、ママに大きく頼っているのが現状のようです。
ここでは実際に育児休暇を取得したパパへ、インタビューしてみました。

○夫婦の家事関連時間の推移(週全体平均)

出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」6歳未満の子供を持つ夫・妻の家事関連時間週全体平均

▼職場が後押し
慎平パパ:始めは育児休暇を取る予定はなかったのですが、SNSやテレビなどで男性の育児休暇について詳しく知りました。育児や家事をすることで、何よりも妻の精神的なサポートをできればと思って取得しました。勤めている会社も男性の育児休暇取得を推進しており、育児休暇を取りたいと言いやすい環境だったのも良かったと思います。先に育児休暇を取得した同僚もいたため、安心して休むことができました。

▼育児休暇の生活で感じたこと
慎平パパ:育児休暇中は、料理、掃除、洗濯、赤ちゃんの世話など授乳以外のことは何でもやりました。出産は本当に大変なことです。なるべく妻に負担がかからないよう、妻には休息をとることを優先してもらいました。赤ちゃんが眠ってくれず思い通りにいかないこともありましたが、首が座ったり、日に日に大きくなる我が子の成長を実感できてとても嬉しいです。
華奈ママ:赤ちゃんとの時間がゆっくり取れたため、赤ちゃんはパパのことが大好きです。パパの顔を見ると泣き止んだり、全身を使って喜びを表しています。夫が育児休暇を取ってくれたことで、私も赤ちゃんを「かわいい」と思える気持ちの余裕が持てました。

▼育児休暇を取ることについて
慎平パパ:男性が育児休暇を取るためには、周りの人のサポートや社会全体の理解が必要だと思います。「男は働き、女は家庭を守るもの」という考えを持つ方もいますが、役割にとらわれるのは良くないことだと思います。赤ちゃんの成長を妻と一緒に喜び合いたいし、思いを分かち合えることがお互いの支えになります。初めてのことばかりで不安になることもありますが、今しかない時間を大事にしていきたいです。

■パパ向けの講座を開催しています!
▼パパのための出産準備クラス
毎月開催しているパパが主役の講座で、赤ちゃんのいる生活をイメージすることができます。
日時:8月20日(日)9:30~12:00
対象:市内在住の初めてパパになる方と妊娠6~8カ月ごろの妊婦さん
内容:パパの妊婦体験、赤ちゃん人形を使ったお世話体験(沐浴、オムツ交換など)、先輩パパ・ママとの交流会
申込:親子交流館へ電話でご予約ください。
※9月以降の開催日は、広報たはらや市HPなどで随時お知らせします。

▼おとうさんとあそぼう!
「子どもと楽しくあそんでみたい!」そんなパパたちを応援する、パパとお子さんが楽しめる講座です。
日時:9月2日(土)10:00~11:00
対象:1歳半~3歳児とパパ
内容:クッキング
申込:8月20日(日)~本紙下記QRコードにて

「男が家事をするのは恥ずかしい」「子どもを育てるのは母親の役割」といった考え方は変化しつつあります。パパ・ママだけでなく、子育て家庭の親族や、職場の同僚、そして見守る地域の皆さんも、「男女の役割の固定観念」を取り払い、温かい気持ちでサポートしていくことが大切です。
田原市内の妊婦さんへのアンケート結果を見ると、子育てにおいてパパがママの大きな拠(よ)りどころとなっていることが分かります。パパとママが感謝の気持ちや、つらい思いを共有し、お互いに助け合いながら子育てをすることは、これからも続く夫婦の関係性をより良いものとするでしょう。
そして、そんなパパとママへのちょっとした周りの人の手助けや心配りが、夫婦の子育てをもっと有意義なものにし、子どもの健やかな成長へと結びつきます。子育ては、「人としての成長」につながるものでもあります。子育てに関わる全ての人と、子育てを支える社会全体が、子どもの成長を実感し、一緒に喜び合える。それこそが、私たちと次世代の社会を担う子どもたちの、明るい未来を実現するために必要ではないでしょうか。

○田原市妊娠届アンケート(調査期間:令和2年4月1日~令和5年3月31日)

問い合わせ:親子交流館
【電話】23-1510

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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