■知っていますか?たばこの害のこと
5月31日は世界禁煙デー、そして、5月31日~6月6日は禁煙週間です。この機会に、たばこの健康影響について考えてみましょう。
▼たばこの害について
喫煙による国内の死亡者数は年間で13万人と推定されており、これは高血圧症や高血糖を超えて最多となっています。
▼周りの人へ大きな被害を与える受動喫煙
受動喫煙とは、他人のたばこの煙(蒸気を含む)を吸ってしまうことです。受動喫煙による国内の死亡者数は、年間約1万5千人と推計されています。これは、交通事故の死亡者数(約2,600人)の約6倍です。
▼ベランダや換気扇の下で吸っていれば大丈夫?
ベランダで吸っても、たばこの煙の影響は広範囲におよびます。無風状態であってもたばこの煙は半径7メートル以上広がるといわれています。換気扇の場合は、換気しきれなかった煙は周囲を漂うため、室内のカーペットやカーテン、壁紙などに有害物質が付着します。そのため、室内にいる人に長期間影響を及ぼします。
▼加熱式たばこなら害はない?
加熱式たばことは、「たばこ又はたばこを含むものを燃焼せず、加熱して、たばこの成分を吸引により喫煙し得る状態に製造された製造たばこ」とされています。紙巻たばこに比べ、発生するエアロゾル(喫煙者が吸い込むもの)中の有害化学物質濃度は低減されていますが、発がん物質およびニコチンは含有しています。
▼たばこをやめたいと思っている人へ
たばこに含まれる「ニコチン」には依存性があり、たばこをやめたいと思ってもやめられなくなります。禁煙後にあらわれる離脱症状に対して、禁煙補助薬を使用して、禁煙を成功に導くという方法もあります。まずは、禁煙外来で相談しましょう。
問い合わせ:保健センター
【電話】82-8211
<この記事についてアンケートにご協力ください。>