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自治体の皆さまへ

新しく赴任された医師を紹介します

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愛知県碧南市

■田中健一(たなかけんいち)
4月より市民病院メンタルクリニック勤務。
メンタルクリニックは、入院を必要としないうつ病や神経症、心身症を対象に治療しています。また、心理検査などを行い、現在の患者さんが置かれた状態などを判断します。総合的に治療をケアする必要があれば、患者さんの家族と協力して、患者さんの精神的ケアを行っています。

■先生について教えてください
総合医としての素養を持つ精神科医です。病気を治すだけでなく、人生を治します。医学的側面だけでなく、社会的側面にも注目します。

■患者さんに伝えたいことは?
本質的に精神科は非科学的な学問ですが、私は世の中に精神科が必要だと考えています。統合失調症やうつ病の方で、薬で明らかに人生がよくなっている事実が精神科の存在意義の代表例です。それ以外の存在意義としては、心の問題を扱える機関として、精神科より好ましいところは存在しないと考えるからです。
ほぼ全ての人にとって、心の問題は体の問題よりも重要であることは古今東西変わらない真実です。心が沈んでいることが理由で学校も会社も休めないのは好ましくないので、主観が確実に入る危険性を認識しながらも、「心が理由の休み」に客観的な正当性を与える機関は必要です。精神科の限界を把握しながら、心の問題に、できるだけ科学的に対応する機関は社会に必要だと私は考えます。

■将来的な目標は?
私も精神科医になって分かったことですが、認知症、介護、障害、家族、学校、会社、アルコール、薬害、貧困、睡眠、食事、暴力など、精神科と関連する分野は多岐にわたります。精神科医だけでは対応できない問題も多いので、当院のMSW(医療ソーシャルワーカー)など福祉職とも協力しながら、地域全体の心の問題を改善していくつもりです。性格は薬で治りませんが、そういった科学的事実は正直に伝えることで、本人の自助努力は高めていくべきだと考えています。

問合せ:市民病院医事経営課
【電話】48-5050

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