碧南市長 禰冝田政信
■世界に誇る碧南市の交通安全活動
今回は、碧南市で展開されている交通安全活動が世界に誇ってもよいほどの優れたレベルであるという話です。
私は、交通事故の発生状況を以下のように確認しながら、市政に生かしています。
令和4年(2022年)の人身事故件発生件数は、愛知県全体で2万3千825件で人口千人当たりの発生件数は3.17件(平成27年度は5.9件)、そのうち碧南市の人身事故発生件数は、168件で人口千人当たりの発生件数は2.33件(平成27年度は3.5件)、碧南市の人身事故発生率は、愛知県比73.4%(平成27年度は58.9%)であり、愛知県全体より大変低い状況にあります。
なぜ市内で交通事故が相対的に大変少ないのかという点につきましては、やはり官民一体となって進めている交通安全活動によるところが大きいと思います。碧南市の特長は以下の通りです。
[1]県内唯一の独立した交通安全協会事務局
他の自治体では、自治体の交通安全部局が交通安全協会の事務局を担い、交通安全協会の会長も、交通指導員以外が務めています。しかし、碧南市は、交通安全協会の事務局が市と別にあり、専属の事務員が交通安全に関する事務を行っていることから、他の自治体に比べ、専門的・効率的に活動することができています。また、会長も交通指導員が務めているため、指示系統も速やかであるし、効果的です。
また、民間企業の皆様を中心とした碧南高浜安全運転管理協議会という組織があり、ミス交通安全による市内商業施設などでの啓発活動が行われています。その他、技能実習生として来られている外国人向けに交通安全教室などを開催しています。
[2]明石公園(交通公園)を使った交通教室
明石公園には、信号、横断歩道、踏切など、正しい交通安全を学ぶのに適した設備があり、ここで市内全ての幼・保・こども園及び小学校に対し交通教室を実施しています。なお、交通公園を使った教室は近隣では碧南市のみです。
[3]幼・保・こども園に対する漏れのない交通安全教室
明石公園の交通教室以外にも、市内全ての園で、年長児を対象に歩行訓練などをするちびっこ警察官を実施しています。近隣では、希望の園のみしか行っていない市が多いです。
[4]市民の各界各層が積極的に交通安全運動に参加
まず、交通安全市民運動には、碧南市、碧南警察署、碧南交通安全協会、碧南高浜安全運転管理協議会、碧南ライオンズクラブ、JAあいち中央、碧南市女性団体連絡協議会が参加して活発な運動を展開しています。
次に、「交通事故死ゼロの日」運動には、各地区の町内会長、市議会議員、碧南交通安全協会交通指導員、碧南高浜安全運転管理協議会所属事務所、老人クラブ、小中学校長、小中PTA役員、幼稚園長、保育園長、幼保交通安全クラブ役員、公民館長などが参加しています。さらに、多くの小学校では、地域の有志によって「見守り隊」を結成し、児童の登下校時の交通安全運動が行われています。
今後とも、官民一体で碧南市から交通事故を無くすために、粘り強く頑張ってまいりましょう。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>