■マダコの吸盤の話
とても特徴ある形で独特な動きをするタコ。海浜水族館ではマダコを展示していますが、とても人気があります。そんな興味深いマダコの吸盤について紹介します。
タコは軟体動物門頭足綱八腕形目に属する生きもので、世界では200種類ほど、日本近海でも50種類以上が確認されています。タコの特徴でもある吸盤、いったいいくつあるでしょう?マダコでは1本の腕(足)に200個程の吸盤があるため合計8本の腕(足)で1,600個程あります。
吸盤は吸い付くだけではなく、臭いや味覚を感じることができるため定期的に脱皮して吸盤の表面を常に万全の状態にしています。また、吸盤を見ることで雌雄の判別もできます。雌の吸盤は大きさがそろっていてきれいに2列並んでいますが、雄の吸盤は大きさが不ぞろいで付け根から12番目あたりの吸盤が大きくなっていることと、右第3腕の先端部周辺は平らで吸盤がありません。
雄の吸盤が不ぞろいで大きいのは、雄同士の縄張り争い時に威嚇するためや雌へのアピールのためと言われています。来館の際はマダコの吸盤をじっくりと観察してみてください。
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