アジア競技大会出場
全日本新体操選手権大会優勝
鶴田芽生(つるためい)さん
名古屋女子大学高等学校2年・名女大Jr.新体操クラブ
11月23日に臨海体育館で行われた秋の新体操発表会では、鶴田芽生さんや名古屋女子大学中学校・高等学校新体操部が模範演技をされました。秋の新体操発表会の様子は動画で見れます。
第19回アジア競技大会に出場し個人競技で15位、国別対抗で4位に入賞。また、第76回全日本新体操選手権大会では個人総合で優勝した鶴田芽生さん(17歳、三宅町在住)。両大会の結果報告のため11月28日に市長へ表敬訪問されました。素晴らしい活躍について詳しく話を伺いました。
■きっかけは市のスポーツ教室
4歳の頃、市の新体操教室をきっかけに新体操を始めました。その後、小学1年生の時に友だちに誘われて体育館に行ってました。最初は見学くらいならとあまり乗り気ではありませんでしたが、マット運動をしたり、柔軟体操をしたり、ダンスをしたり。何回かやってみたら楽しくて。そうして続けてきた中で、小学5年生の頃に大きく成長できたきっかけがありました。日本代表を輩出しているトライアウトに合格し、日本代表チームの合宿に参加できることになりました。そこでボールやリボンなどの手具の基本を教えてもらうと、それがまた楽しくて。自分の新体操の才能を磨いてもらった気がします。
■できた!が楽しい
ボールを投げたらキャッチできるようになったとか、できなかったことができるようになる喜びが多いのは新体操の魅力です。
教えてもらった基本の動きをつかって、もっと新体操を楽しみたいと思い、中学・高校と新体操部のある名古屋女子大学中学校に通うことにしました。レベルの高いチームに身を置いて練習することで実力を付けることができました。
ただ、新型コロナの影響で初めて大きな大会に出場できたのは中学3年生の時でした。それまでは、自分のレベルが分かっていない状態で、この大会で自分が高いレベルの技ができていることに気付きました。コーチの教えを信じて練習していたら、全国で通用できるようになっていたので、すごく驚きました。
正直、今までに新体操をやめたいと思う時は何度もありましたが、そういう時に大会でいい成績を残すことができたりして楽しくなって。
アジア競技大会では、日本代表という立場や、ネットで配信されることなどから、とてもプレッシャーを感じていました。その分、今までよりも「やらなきゃ!」という強い思いになり、練習から試合に対する気持ちの入り方が変わってきました。ただ、中国で行われた会場はとても大きく、活気も今までとは比べ物にならないもので、すごく緊張してしまい自分の思う演技ができませんでした。それが悔しくて悔しくて。克服するために全日本選手権大会まで約20日だったのですが、練習の内容をがらりと変えて調整しました。そのおかげか、全日本選手権大会では、自分のベストの演技が出せました。冷静に判断できて、思い通りにできたので最高にうれしかったです。
■感謝を忘れずに
日頃から、周りに感謝することや親切にすることを大切にしています。不思議と普段の生活の状態が良くないと新体操の演技にも影響が出るように感じます。
アジア競技大会では、碧南の仲間や部活のみんなからメッセージ入りの国旗をもらってすごくうれしかったです。今回の全日本選手権大会では部活の仲間も出場し、会場で応援してくれていたので、さらに心強かったです。仲間の存在が、いい演技ができた理由の一つでもあります。仲間ができたことが新体操をやっていてよかったことです。
仲間やコーチはもちろん、地元の友達や地域の方々、小学校の頃の先生などたくさんの応援と家族の支えのおかげでここまでやってくることができました。これからの目標は、国際大会で活躍できる選手になって、碧南市に恩返ししたいです。これからも感謝の気持ちを忘れずに頑張ります。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>