統計調査という言葉から、どのようなイメージが浮かびますか?国勢調査は聞きなじみがあると思いますが、実はそれ以外にも統計調査は行われています。人口や世帯、就業、生活状況などについての調査があり、社会や経済の様々な状態を知ることができます。
その結果は、国や地方自治体が行う行政施策の基礎資料としてとても重要な役割を果たしています。他にも、民間企業や大学、小中学校の教科書などでも活用されており、統計調査から得られる情報は、私たちの暮らしをより良くするために必要不可欠です。
今回は、統計調査で活躍する市常任統計調査員の長谷川さん、杉浦さんの2人を取材しました。
■どんなことをするの?
統計調査は、一年に1〜2回程度で、大体の調査は任期が2ヶ月間、そのうち2週間程度で業務が完了します。一年中調査があるわけではなく、調査によって必要な調査員数も変わるため、調査員の仕事としては、長期間働くということはありません。
▽調査員の仕事内容は大きく4つです
(1)調査員事務打合せ会に参加
(2)担当している地域の確認
(3)世帯などへ調査説明と調査書類の配布
(4)調査票の整理と提出
■生活のスキマ時間で働ける
杉浦:パートで勤めながら家事や子育てをしています。子育てに少しゆとりが出てきたので、何か自分に合う仕事がないか探していたところ、広報紙で統計調査員を知り、昨年から始めました。実際に調査をしてみて、自分の生活を圧迫することなく、スキマ時間で働くことができ、子育てをしている今の自分にとってぴったりの仕事だと感じています。
長谷川:私も47年調査員を勤めていますが、仕事に家事、子育て、介護など調査の他にしなければならないことがたくさんありました。
そんな中、ここまで続けることができているのは、他の仕事やプライベートと両立できるからです。
杉浦:本当にそうですよね!例えば今日はやめて、明日にしようとか土日の余裕ができた時にしようとか自由が利きます。急な子どもの対応なども周りに気を遣わずに済みます。
また、担当調査区を自宅付近にしてもらえることも非常に働きやすく感じます。昨年の調査では、自転車で移動していました。少し空いた時間や出掛けるタイミングに合わせて仕事ができるのはとても便利です。
長谷川:それに、一回の調査で数万円いただけるので、ランチ代や孫へのプレゼントなどに使って楽しんでいます。
■安心して働ける
杉浦:昨年、初めて調査員を経験しましたが最初はどんなことをするのか不安で…。でも、調査前には必ず事務打合せ会があり、市の職員さんが丁寧に説明してくれます。
長谷川:そうだよね。私も始めた頃は心配事が多かったな。今でも不安だったりすることはあるけど、その度に市の職員さんに確認しながら解決しています。
あと、他の調査員さんの存在も大きいです。毎年研修会があって、勉強しながら他の調査員さんと困った時の対処法など情報共有ができて、とても頼りになります。
■調査員をしてきたから
長谷川:たくさん調査を経験したおかげで知り合いも増えました。調査対象が事業所というものもあり、自分がしている仕事でも関わりがある場合が多いので、仕事がしやすくなりました。近所に住んでいる方とのつながりができたり、その街並みを改めて見ることができるのも調査のおかげです。
そうやって長く続けてきたことで経済産業大臣、総務大臣からの表彰や藍綬褒章を受けることもできました。
杉浦:統計調査員は、仕事や家事、子育てなどのスキマ時間を有効活用したい人や、自宅付近で自由に働きたい人には特にお勧めです。ぜひ一緒に調査員をしてみませんか?
▽代表的な1日のスケジュール例
杉浦優子(すぎうらゆうこ)さん(35歳)2児(小学3年生・年少)の母
6:00 起床
8:00 保育園へ子どもを送る
9:00 仕事
13:00 調査
15:30 保育園へ子どもの迎え
16:00 夕食準備など家事
18:00 夕食や入浴など自由時間
22:00 就寝
▽代表的な1日のスケジュール例
長谷川房子(はせがわふさこ)さん(70歳)統計調査員歴47年
6:00 起床
7:30 調査
8:30 仕事
17:00 夕食準備など家事
18:30 調査
19:30 夕食や入浴など自由時間
22:00 就寝
市常任統計調査員会では、統計調査員を募集しています。現在、70人が活躍しています。
興味のある人は、ぜひ連絡してください。友達と一緒に応募も大歓迎です!
詳しくは、経営企画課広報統計係
【電話】95-9867
問合せ:経営企画課広報統計係
【電話】95-9867
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