■高品質な花(か)きで、花の魅力を皆さんへ
◇緑風園 坂口裕城さん
施設花き栽培をしている「緑風園」の坂口裕城です。美浜町の緑に恵まれた圃場で四季折々の花を丁寧に育ており、ホームセンターにも出荷していますので花壇苗コーナーで当園の花をご覧いただく機会があるかもしれません。
花き栽培は土の状態や灌水量の違いで大きく生育状態が変化します。常にその植物に適した条件を見極め、わずかな変化も見流さないように注意して仕事に臨んでいます。
圃場では春から夏にかけてペチュニア、アゲラタム、サルビア、マリーゴールドを、秋から冬にかけてパンジー、ビオラ、ノースポール、キンギョソウ等を栽培しています。
花きの生育過程は、種子を購入してから、発芽、育苗、鉢上げ、開花、出荷となり、特に私は発芽から育苗に力を入れております。
育苗の生育によって花の出来が変わると言っても過言ではなく、丈夫で綺麗に長く花を咲かせる高品質な花きを出荷するためには強い苗を育てることがとても大切です。
多くの人に花の魅力を伝えることができるようにこれからも農業に取組みたいです。
■「実のある野菜」、「実のある農業」を。
◇山本農園 山本巧さん
露地野菜を栽培している「山本農園」の山本巧です。主に加工業務向けの野菜でキャベツを生産しており、農協や加工業者に販売出荷しています。
私は生まれも育ちも名古屋市で非農家出身でしたが農業高校入学をきっかけに農業に興味を持ち、農業大学を経て、「農業で生計を立てたい!」との思いで就農し現在は美浜町、南知多町で土地をお借りし、農業に勤しんでいます。
現在、農業で生計を立てるという事は非常に難しく、遊休農地の荒れて痩せ細った畑を育ていく所から始まり、野菜の作り方を研究、高品質な野菜を安定的に生産し出荷しなければいけません。また、昨今の異常気象による安定生産の厳しさや肥料燃料代の高騰、コロナ禍による食料需要の変化等により、これまでの農業の常識が通用しない状況に直面しています。現状を打開するため、「これからの農業とは何なのか」という事を常に考え行動しています。
最近では、付加価値のあるブランド化された野菜の生産を目指し、化学肥料農薬の使用は最小限にとどめた栽培に取り組んでいます。収穫した野菜をより新鮮な状態でお客様にお届けするため、直売所も始めました。今後も「実のある野菜」を作り、これからの「実のある農業」を実践して参りたいと思います。
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