◆2 全ての人に必要な支援を届けるために
◇多機関協働事業
相談窓口で受け付けたさまざまな分野が絡む複雑化した問題を、コミュニティソーシャルワーカーが間に入ることで解きほぐし、各支援機関と連携・調整しながら相談者が必要とする支援につなげていきます。
《北部福祉相談センター コミュニティソーシャルワーカー 神谷有美さん》
私たちコミュニティソーシャルワーカーは、支援を必要とする人に対して、地域とのつながりや人間関係など、本人を取り巻く環境を重視した援助を行う専門職です。今まで、複雑な問題を抱えた人は、どこに相談してよいか分からなかったり、何らかの支援につながっても本当に必要な支援が行き届いていなかったりすることが多くありました。分野をまたいだ各支援機関との調整は難しい時もありますが、私たちが間に入り、連携を図ることで、問題を抱えている全ての人に必要な支援が届くよう努めていきたいと思います。
◆3 必要な人に支援を
◇アウトリーチ事業
地域の方たちと協力し、必要な支援が行き届いていない方の把握に務めています。社会とのつながりや支援を拒む方には、訪問・面会を通じて信頼関係を構築し、適切な支援につなげています。また、その後も支援が適切に実施されているかを確認するなど、継続的にサポートを行います。
◆4 社会とのつながりを
◇参加支援事業
社会とつながりを持てるよう、相談者の要望に合わせて地域で開催されている催しなどへの参加を支援します。また、希望に合った活動ができているかなどの継続的な見守りも行い、地域住民が社会とのつながりを絶やすことがないよう、社会参加への支援を実施しています。
◆5 誰もが必要とされる地域の居場所を
◇地域づくり事業
地域での孤立を防止するため、高齢者や障害者など、立場や世代を問わず誰もが参加できる居場所づくりや活動の場の発掘を行います。誰一人取り残さない暮らしやすい地域づくりを進めています。
《社会福祉協議会 地域共生推進員 柿田真宏さん》
地域づくり事業では人と人、人と地域を結び付けることで、互いを知り合い、支え合う地域となるような支援を進めています。現在は、「車いすでも入れる畑づくりプロジェクト」として、農家や介護事業所などの地域の方たちと共に、車いす利用者が収穫する際のスロープ設置など、何が必要なのかを話し合い、居場所づくりに取り組んでいます。今後も、皆さんが暮らす地域の中で、こうした結び付きやつながりを多く作り、誰もが役割や意欲を持ち、必要とされる居場所や活動の場が増えていくよう、支援を進めていきたいと思います。
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