自転車乗車中の事故で、命の危険から身を守る、「ヘルメット」。道路交通法の一部改正により、令和5年4月から、自転車を利用する全ての人のヘルメット着用が努力義務となりました。
今回の特集では、市内の交通事故発生状況や自転車乗車時のルール、ヘルメットの正しいかぶり方などを紹介します。詳しいことは、人権生活安全課へお問い合わせください。
【電話】0533-89-2149
■市内の交通事故発生状況
市内の人身交通事故発生件数を見ると、コロナ禍における外出自粛などの影響で、令和4年までは減少傾向にありました。しかし、令和5年では、外出が増えたことなどにより、前年より192件増加しています。
また、自動車(四輪車)対自転車事故件数を見ると、コロナ禍前の令和元年が113件に対し、令和5年は138件となっています。健康意識の向上や環境への配慮などによって、自転車を利用する人が増える中、今後も、事故件数が増加していくことが予想されます。
◆豊川市内の人身交通事故発生件数と自動車(四輪車)対自転車事故件数推移
◇令和元年
・人身交通事故発生件数 790件
・うち自動車(四輪車)対自転車事故件数 113件
◇令和2年
・人身交通事故発生件数 584件
・うち自動車(四輪車)対自転車事故件数 84件
◇令和3年
・人身交通事故発生件数 565件
・うち自動車(四輪車)対自転車事故件数 94件
◇令和4年
・人身交通事故発生件数 515件
・うち自動車(四輪車)対自転車事故件数 82件
◇令和5年
・人身交通事故発生件数 707件
・うち自動車(四輪車)対自転車事故件数 138件
資料提供:豊川警察署
■交通事故の多い時間帯
令和5年の時間帯別の人身交通事故発生件数を見ると、朝の通勤・通学の時間帯や、夕暮れ時の視界が悪くなる時間帯で多く発生しています。朝の通勤・通学の時間帯は、交通量が多く事故が起こりやすいため、道が混むことを想定し、十分な余裕を持って家を出ることを心掛けましょう。また、夕暮れ時は、周囲の視界が徐々に悪くなり、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れやすくなります。自転車も、日没時間前にはヘッドライトを点灯し、交通事故を防ぎましょう。
◆時間帯別人身交通事故発生件数(令和5年)
・1時から3時まで 5件
・4時から6時まで 33件
・7時から9時まで 167件(通勤・通学時間)
・10時から12時まで 125件
・13時から15時まで 115件
・16時から18時まで 180件(夕暮れで視界が悪くなる時間)
・19時から21時まで 61件
・22時から24時まで 21件
資料提供:豊川警察署
■こんな自転車事故が起きています!
◆自転車の一時不停止
一時停止の標識・標示を無視して、左右の安全確認をしないまま飛び出したため、車と衝突
◆自転車の急な進路変更
後方の安全確認をしないまま、トラックを避けようと急に進路変更したため、後方の車と衝突
◆車の右左折時
後方確認が不十分な車が、直進してくる自転車に気づかすに右左折したため、衝突
■命を守るヘルメット
自転車利用中の交通事故の状況
◆自転車死亡事故の損傷部位(平成31年から令和5年まで)
頭部:68.4パーセント
胸部 7.7パーセント
その他:23.9パーセント
約7割が頭部に致命傷を負っています
出典:愛知県警察ホームページ
◆ヘルメット着用別の致死率(平成31年から令和5年まで)
非着用:0.405パーセント
着用:0.237パーセント
ヘルメット着用で死亡率が半減
出典:愛知県警察ホームページ
◆市内在住の方なら全員対象 自転車乗車用ヘルメット購入費補助
対象:市内に在住の方
補助対象ヘルメット:SG·JCFマークなど安全性の認証を受けた自転車乗車用ヘルメットで、令和6年4月1日以降に購入したもの
補助金額:購入費の2分の1(上限2000円)(1人1個)
申込:購入したヘルメットの商品名などが記載された領収書の写し、申込書に必要書類を添えて、直接、または郵送で、人権生活安全課(〒442-8601 諏訪1丁目1)へ。申込書は、人権生活安全課(北庁舎2階)にあります(市ホームページからダウンロード可)
その他:必要書類など詳しいことは、市ホームページを確認してください
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