豊明市長 令和場所 42番

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「薬の過剰摂取は絶対ダメ」
豊明市長　小浮正典(こうきまさふみ)

いま、若者の間で、風邪薬などの市販薬を過剰に摂取する行為が広がっています。「オーバードーズ」といいます。とても危険です。
一部の市販薬を大量に摂取すると一時的な高揚感や幸福感を錯覚したり、意識を混濁させたりする効果が生じます。しかも、市販薬は禁止薬物と異なり、入手が簡単ですし、違法ではありません。しかし、覚せい剤などの禁止薬物と同様、体に大きな負担がかかり、死亡するケースもあります。取り返しがつかない危険な行為なのです。
まず、私から薬の過剰摂取を繰り返す本人に伝えたいことは、「あなたの体はひとつ」だということです。死亡に至らなくても後遺症が残る場合もあります。もし、つらいことがあるなら、専門の心療内科にまずはいき、そこで、必要な場合には薬を処方してもらい、適切な量を服用することが、いまの現状を改善する一番の近道です。心療内科に通うことは決してためらうべきことでも、恥ずかしいことでもありません。芸能人や経営者などプレッシャーのかかる仕事をしている人はストレスも多く、カウンセリングも含めると高い率で通われています。
次に、家族の方にお伝えしたいことは、「先送りしない」ことです。もし、家族の方に薬の大量摂取の疑いがあるなら、心療内科の医師を含め、すぐに専門家と相談してください。医師の前に市役所や学校と相談いただいても結構です。
次に、友人を含めて周りの人にお伝えしたいことは、SNS上で危険な行為が散乱していますが、もし、危険な行為に誘われても断る勇気をもってください。
8月は、子どもたちは夏休みです。SNSを一日中見て過ごしたという夏休みは振り返ると楽しくないはずです。どんなことでもよいので、「今回の夏休みはこれをやった」といえる夏休みを過ごしてください。