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人 インタビュー HUMAN INTERVIEW

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愛知県豊明市

■「若い団員を増やしたい」 青山ありささん 知由さん
○Profile
二村台在住、32歳
夫と共に大工の仕事をこなす
大好きな嵐の曲でリフレッシュ

周囲が暗くなった夜8時。普段なら照明の消えている豊明消防署の屋外訓練場が明るく照らされ、分団長の「集れ」の一声で第7分団の訓練が始まりました。
みなさんは消防団の活動をご存じですか。今回は第7分団を率いる豊明市初の女性分団長である青山ありささんにお話をお聞きしました。
消防団には、火災の初期消火、住民の避難誘導、火災予防の啓発、消火訓練などの活動で地域を守る役割があります。そんな活動をする第7分団からの誘いを受け、好奇心から「ちょっとやってみよう」と思ったのが入団のきっかけでした。「子どもの頃に消防士の仕事に興味があったことも少し影響してたかな」と青山さんは当時を振り返ります。
実際の活動では、団員は本業を持ちながら、夜や休日の訓練、地域の祭りの警備などに充てる時間が多く、思っていた以上に大変だと感じたそうです。しかし、こうして続けているのは、地域に役立っているやりがいと支え合える仲間との団結力があってのこと。20代から70代と幅広い年齢層、さまざまな職種の団員と交流できるのも消防団の魅力の一つのようです。
そんな団員のチームワークを生むのが消防操法大会だと青山さんは話します。出場する人、補助する人、声掛けする人、教える人、団員はそれぞれに役割をもって訓練を重ね団結していきます。「参加するからには手は抜かない」との分団の目標に、分団長として「しっかりやらなきゃ」と失敗に悔し涙を流すことも。しかし、団員の温かい言葉に助けられ約1か月の訓練を経て出場した大会の結果は予想もしない「優勝」でした。
消防車のサイレンを聞くと「何かしなくては」と使命感に駆られる青山さんですが、入団10年目で分団長にと声がかかった時は、「自信がない」と初めは断ったそう。そんな青山さんの背中を押し、支えた1人が同じ分団に属する夫の知由さんでした。「経験としてやってみたら」とのアドバイスに青山さんは心を決めました。女性分団長として周囲からの期待にプレッシャーはあっても、活動の中では男女の差は感じないそうです。「明るい雰囲気で場を和ませられる女性団員の存在はもちろんですが、女性に限らず自分たちの活動で若い団員が増え地域の力を強めることができたら」と控えめにも目標を話してくださいました。これからのますますの活躍を応援します。

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