◆湿った水田や排水路に繁茂する ヒレタゴボウ
ヒレタゴボウはアカバナ科チョウジタデ属の一年草で、別名「アメリカミズキンバイ」と呼ばれる北アメリカ原産の帰化植物です。日本には在来種でチョウジタデ(丁字蓼)と云う植物が存在しますが、タゴボウ(田牛蒡)とも呼ばれています。それによく似た黄色い花を咲かせ、葉の付け根が魚の「ヒレ」のような形になっていますので、「ヒレの付いたタゴボウ」から漢字では鰭田牛蒡(ひれたごぼう)と書きます。
草丈は50~100cmで、葉はほぼ無柄で、やや光沢があります。花期は夏から秋にかけて、花は鮮やかな黄色の4弁花です。花柄は1~4mm、花弁の長さは8~12mmです。果実は長さ15mmほどの長楕円形で、4稜があって断面は四角形、その中には細かい種子がたくさんできます。
よく湿った水田や排水路にみられますが、翌年、大幅に増加します。1株で非常に多くの種子(千~万単位とも)を生産し、除草剤の散布を徹底することが必須です。または、見つけたら抜き採ることで、来年の防除に備えないと、お米の収穫量が減ってしまいます!
豊明市史(自然)編集員 小笠原 昇一
※写真は広報紙34ページをご覧ください。
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