◆桜ヶ丘区が区制50年の歩みを発行
豊明市長 小浮 正典(こうき まさふみ)
名鉄前後駅の南西側すぐの地域は桜ヶ丘区です。この地域は前後駅へのアクセスの利便性から戦前に豊明市内で最初にまとまった住宅開発が行われました。この桜ヶ丘区が「区制50年の歩み人・街・暮らし」を今年、発行されました。
この区史は歴代の区長6名の方が編集委員会を設け、丸2年かけてまとめたそうです。区史本体は実に176頁、寄稿文を中心とした別冊が60頁にのぼります。桜ヶ丘区が元は江戸時代から集落として栄えていた大脇区の一部であったところ昭和30年前後に大脇区から独立して自治運営を行うことになった経緯、前後駅南側にお店が立ち並んで賑やかだった頃の写真、昭和38年に星城高校が開校した頃の航空写真など貴重な資料も掲載されています。また、区が行う年中行事なども記されています。
編集委員の一人である野々山高司さんは「資料を大脇から取り寄せるなど苦労もあったが、みんなで楽しく編集することができた。今後はこの区史が広く愛読され、桜ヶ丘区の記録資料として、後世に引き継がれることを願っています」と話されていました。
こうした区史は大脇区や落合区などいくつかの区がすでに編集を行っています。豊明市には現在、27区あります。いずれの区も成り立ちの違いから年中行事も違えば、役員の決め方も異なります。若い世代の方は、桜ヶ丘区のように文書で過去を容易に遡ることができれば随分助かります。年中行事の実施方法などをまとめておくだけでもとても役立ちます。余裕がある限りで結構ですので、各区での取り組みを検討いただければ幸いです。
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