「地域活動の担い手に感謝」
豊明市長 小浮 正典(こうき まさふみ)
豊明市内には27の区があり、同27区に計128の町内会があります。各区や町内会は町内会費に加え、市が市民の皆様からいただいた税金の一部を27区に配分する「地域一括交付金」を中心に運営されています。区や町内の役員の皆様には市長として感謝に堪えず、「市長任期終了後は、できることは何でも引き受けます」とお伝えしています。
今年度は一年通し、各区・町内ともアフターコロナに向けて、いかに地域活動を取り戻していくかが問われました。3年間のブランクによる情報不足の中、多くの地域が夏の盆踊り、秋のお神輿や餅投げ、防災訓練や文化祭などを工夫しながら取り組まれました。これらの地域行事の担い手は市ではなく、区や町内です。打ち合わせ会議や住民へのお知らせ、前日の準備、当日の進行や警備、翌日の片づけなど相当な時間を要しています。さらに、班長ら町内役員は町内会費や赤い羽根募金の集金、広報紙の配布なども担われています。
最近は年金の支給時期等を考慮して70歳近くまで働く方が増え、地域活動の担い手が不足しています。仕事の合間を縫って地域活動をされている方も多くいらっしゃいます。一方で、地域活動をやめてしまえば、子どもたちが自分の住む街に思い出をもてなくなりますし、能登半島地震のような災害時に安否確認や避難所運営が進まなくなります。
市民の皆様にお願いしたいことは、イベントや行事の際に区や町内の役員の皆様に感謝の気持ちを伝えていただくこととゴミ出しルールを守ることなど各自がやるべきことをやることです。街は人が集って暮らす場所です。お互いがお互いを敬い、支え合う街には愛着も生まれ、長く安心して住みやすくなります。協力し合いながら、より良い住環境を作りましょう。
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