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とよあけの自然

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愛知県豊明市

コバンソウとヒメコバンソウ
~ 道端でよく見かける雑草 ~

コバンソウ(Briza maxima L.)は、道端や空き地など陽当たりのよい場所を好む雑草で、分類学上は、イネ科コバンソウ属の一年生草本(単子葉植物)です。4月下旬から初夏にかけて枝分かれした細い枝先に数個の小判型の小穂(イネ科植物の穂に相当)をつけ、成熟すると黄色くなることが名前の由来です。小穂は長径1~2cm、短径1cm程度の楕円形で、やや厚みがあります。なお、この小穂は、10から15個ほどの小花(両性花で花弁はなく、風媒によって分布域を拡げます)が鱗片状に集まったものです。
一方、ヒメコバンソウ(Briza minor L.)は、分類学的にもコバンソウと同じで、形態的にもよく似ています。生育環境もほぼ同じです。5月頃から7月にかけて、枝分かれした多数の糸状の枝に多くの小穂をつけます。小穂は、長さ・幅とも4mm程度でコバンソウに比べて小さく、三角形をしています。また、1つの小穂には数個の小花が集まっています。ちなみに、ヒメとは小さいという意味です。どちらも、ヨーロッパ原産の帰化植物です。

小判草 ゆっくりと揺れ 迅(はや)く揺れ
清崎 敏郎

文化財保護委員 鬼頭 邦英

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