◆「夢を持つな!目標を持て!」の意味
豊明市長 小浮 正典(こうき まさふみ)
学校は夏休みの最中です。
カレーハウスCoCo壱番屋の創業者、宗次徳二(むねつぐとくじ)さんの言葉「夢を持つな!目標を持て!」を紹介します。
宗次さんは妻の直美さんとともにゼロから国内最大のカレーチェーンCoCo壱番屋を作り上げました。
宗次さんは生後間もなく孤児院に預けられ、3歳の時に養子となりましたが、少年時代は土間で寝て、電気水道もない困窮した生活を送られました。その後豆腐屋でアルバイトしながら県立高校を卒業して、不動産会社に就職。直美さんと結婚後、喫茶店を名古屋市で開業し、その後カレー専門店に転じて店舗を拡大しました。CoCo壱番屋の成長の原動力は宗次さん自身が毎朝5時前に出社して7百通前後の「お客様アンケート」に目を通し、店舗運営に反映した点といいます。
宗次さんは経営から退いた今も朝4時から名古屋・栄の「宗次ホール」周辺で美化活動をされていますが、これらの苦労話をいつも楽しく話します。「会社は右肩上がりで成長した。幸せな人生です」といいます。
この右肩上がりの秘訣が「夢を持つな、目標を持て」です。今の自分から遠い夢をもっても実現しない。しかし、1〜2年必死に頑張れば手が届きそうな目標を立てて実行し、達成する。これを繰り返せば夢を結果的に実現できるといいます。
もうひとつ。宗次さんは店舗経営者としてライバル店を意識するのではなく、常にお客様を向いた経営に専念したといいます。私たちに置き換えれば、他人と比較するのではなく、今の自分が一歩、二歩前に進むためにはどうすればよいかに専念すべきだということになります。それだけをシンプルに考え、実行することが、宗次さんのように、ひたすら苦労を重ねながらも右肩上がりの人生をつかむ近道になると思います。
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