◆豊明市沓掛母子4人殺人・放火事件の解決に向けて
豊明市長 小浮 正典(こうき まさふみ)
豊明市は基本的に犯罪の少ない安全・安心な街です。青色防犯パトロール隊の皆様をはじめ、地域自治が充実し、人の目が行き届いていることが大きな要素となっています。犯罪防止や交通安全に係るすべての皆様に感謝いたします。
一方で、豊明市では類をみない重大犯罪が1件未解決のままとなっています。
2004年9月9日に母と子ども3人の計4人が自宅で殺害された後に放火された「沓掛母子4人殺人・放火事件」です。子どもたちは当時15歳、13歳、9歳でした。この9月9日に発生から20 年を迎えます。
この間に刑事訴訟法の改正により殺人罪の公訴時効が撤廃されました。いまも愛知警察署内に特別捜査本部が設置されており、県警による捜査が進められています。しかし、犯人逮捕には至っていません。
ご遺族は今も情報提供を懸命に呼びかけられています。市役所も前後駅前や福祉体育館前等の看板、広報紙等で市民の皆様に情報提供を案内しています。しかしながら、ご遺族とともに毎年、前後駅前でビラ配りをさせていただくたびに私は自分への無力感と歯がゆさに胸が痛みます。
子どもまで被害にあったこの事件は豊明市民にとってつらい記憶だと思います。それを承知の上で市民の皆様にお願いしたいのは、今一度、この事件のことを家族で語り合ってください。そして、もし当時の情報で気になることがあれば捜査本部に連絡をお願いいたします。必要なのは事件を風化させないこと、そして事件解決につながる情報です。安全で安心な豊明市に住むものとして、事件解決を願ってやみません。
愛知警察署特別捜査本部
【電話】0561-39-0110
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