◆成年後見制度とは?
認知症や障がいなどで判断能力が不十分な人の生活や財産を守るための制度です。
成年後見人などが本人の意思を尊重しながら、施設入所の契約や福祉サービスを受けるための手続きといった「身上保護」や「財産管理」を行います。
※本人の判断能力の程度により成年後見人、保佐人、補助人に分けられます。
◆成年後見人になるのはどんな人?
成年後見人などに選任される人としては、親族、専門職(弁護士・司法書士・社会福祉士など)、市民および法人(NPO法人など)があげられます。
◆市民後見人の主な仕事
《身上保護(訪問や契約など)》
○自宅や施設への訪問
○生活状況の確認
○行政、福祉サービスの申請手続きや契約
○入院の手続き
など
《財産管理》
○預貯金の管理
○公共料金などの各種支払い
など
《業務報告》
○3か月に一度監督人への市民後見人活動記録の提出と報告
◆市民後見人になるには?
市民後見人養成研修を受講し、市民後見人バンクに登録後、家庭裁判所から選任されます。
尾張東部圏域で令和6年度に28人(うち豊明市7人)が市民後見人バンク登録され、豊明市の市民後見人バンク登録者数は合計14人となりました。累計登録者数は尾張東部圏域全体で94人です。
次回の市民後見人養成研修は、令和8年1月から長久手市にて開催予定です。
《豊明市在住の市民後見人にインタビュー》
▽第5期市民後見人バンク登録者 渡辺正治さん
福祉とか医療とは全く関係なく生きてきた私が、市民後見人養成研修を受けて人生が大きく変わりました。
研修では福祉・認知症・障がい者・法律など色々学びます。また、研修で一緒に学ぶ仲間との出会いは、かけがえのないものになります。
これからの活動を考えると、ワクワクして、私は今、幸せいっぱいです。この気持ちは受講すれば分かると思います。
▽第3期市民後見人バンク登録者 松島直子さん
現在市民後見人として障がいのある方を受任しています。最初、本当に受任できるのかなとすごく不安がありました。面談を重ねているうちに少しずつ心の距離が縮まり、その喜びでこの活動を続けていきたいと思っています。
◆なぜ市民後見人が注目されているの?
高齢化や核家族化の進行に伴い、成年後見人などの支援する側は人材不足となっています。市民後見人は、担い手不足解消だけでなく、支援される本人と同じ地域で暮らしながら後見人などを務めることで、市民目線の寄り添った支援ができると期待されています。
問合せ:
●特定非営利活動法人尾張東部権利擁護支援センター「あすライツ」
日進市竹の山4丁目301番地
【電話】0561-75-5008
※あすライツ職員が市役所にて成年後見巡回相談もおこなっています。詳細はP33をご確認ください。
●長寿課地域ケア推進係
【電話】0562-92-1261
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