窃盗や詐欺などの犯罪は、いつ発生するかわかりません。今まで一度も被害にあったことがなくても、ほんの少しの隙を狙われ、誰でも犯罪に巻き込まれる可能性があります。この特集では、令和5年に市内で起こった主な犯罪の事例や今すぐできる対策を紹介します。
■少しの油断が大きな被害に! 狙われる「無施錠」
昨年は自転車を盗まれる被害が462件発生し、その7割以上が無施錠でした。駅や商業施設の駐輪場のほか、マンションやアパートなどの敷地内でも多く盗まれています。また、住宅などを狙った侵入盗は44件発生し、その約5割が無施錠でした。
◇市内で実際に…
・自宅の敷地内に置いた自転車に鍵をかけていなかったため、盗まれてしまった
・自宅の近くで作業のために家を離れた際、玄関に鍵をかけていなかったため空き巣に入られてしまった
◇今すぐできる対策チェックリスト
・自転車や車、家などから少しの時間でも離れる場合は鍵をかける
・就寝時や外出時は、すべての窓・玄関に鍵をかける
・窓や玄関に2つ以上の鍵を付ける
・センサー付きライトや警報ブザーを付ける
■1人のときは周りに注意! 不審者の通報は年間で約100件
多くは「声かけ」や「つきまとい」などで、不審者に遭遇している割合は、小学生が全体の6割以上を占めています。また、下校時間から18時頃に多く発生しており、特に、1人でいる時が狙われやすくなっています。
◇市内で実際に…
・15時頃、小学校からの帰り道で声をかけられ、腕を掴まれそうになった
・夜に1人で歩いていると、しつこく声をかけられた
◇今すぐできる対策チェックリスト
・イヤホンを付けながら、スマートフォンを見ながら歩かない
・明るい道、人通りの多い道を歩く
・登下校中や遊ぶ時は、なるべく1人で行動しない
・家の近所を見て回り、危険箇所を確認する(お子さんと一緒にチェック!)
■1年の被害総額が1億5,000万円! オレオレ詐欺などの特殊詐欺
昨年、市内で起こったオレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺の被害は21件で、被害総額は1億5,000万円にも上ります。「孫や子ども」、「警察や市役所職員、弁護士」を騙(かた)る詐欺師が複数人登場するなど、偽の話を信じこませるための手口が巧妙化しています。
◇市内で実際に…
市役所職員を名乗る男から電話があり、「医療費の還付がある」、「自身で金融機関のATMで手続きをする必要があるため、コールセンターに電話してほしい」と言われた。電話した先が偽のコールセンターで、指示通りにATMを操作して現金を騙しとられてしまった。
◇今すぐできる対策チェックリスト
・玄関は開けず、インターホン越しか扉越しに対応する
・電話機に家族・知人の電話番号を登録し、それ以外の電話は出ない
・日頃から家族とこまめに連絡を取る
・迷惑電話防止機能の付いた電話機を使う
■みんなの「まち」をみんなで守ろう!
◇市
犯罪を未然に防ぐため、令和9年度までに防犯カメラ1,000台を目標に設置します。犯罪の抑止効果が高い場所や学校周辺など市内各地に設置することで、犯罪が起きにくく、安心して生活できるまちを目指します。また、パトロール中だと分かる服など、普段の生活で市民が着用できる防犯グッズを配布しています。
◇あなた
犬の散歩や家の周りの掃除、買い物を子どもの登下校時間に合わせるなど、時間と場所を工夫して、何かをしながら地域を見守る「ながら防犯」をしましょう。さらに防犯グッズを付けながら見守ることで、より防犯効果を高めることができます。
◇自治会
登下校を見守る「子ども見守り隊」や青色回転灯を付けた車両での防犯パトロールのほか、犯罪の起きにくい明るいまちを作るために防犯灯を設置するなど、地域住民が安心して生活できるよう活動を行っています。
【HP】109994
問合せ:安全生活課
(【電話】51・2303)
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