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世界遺産登録に向けて 番外編

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新潟県佐渡市

■地中から発見!古墳時代の集落跡
世界遺産推進課では、世界遺産登録に向けた事業のほか、指定文化財の保護、埋蔵文化財の発掘調査などを行っています。今回は、世界遺産登録の内容から少し離れ、今年の6月から9月にかけて、金井新保地内の圃場整備事業に伴う区画整理工事に先立って実施した、遺跡の発掘調査成果をお知らせします。
調査を行った遺跡は新保川東遺跡です。この遺跡は、弥生時代から古墳時代初頭にかけて(約2,000年~1,700年前)の遺跡として古くから知られ、昭和43年の調査では現在の金井中学校の南側に位置する水田下から大量の玉の未成品とともに弥生時代の玉作(たまつくり)工房跡(約2,000年前)が発見されています。
今回の調査は、遺跡の南部に位置する県道多田・皆川・金井線に面した水田のうち、約588平方メートルを対象に行いました。調査の結果、弥生時代から古墳時代につくられた50箱を超える大量の土器が出土しました。また、古墳時代の建物跡が5棟以上、居住域に隣接する水田跡も確認することができました。
今回の調査地点では昭和43年の調査とは異なり、玉作りに関係する遺物はほとんど出土していません。土器も古墳時代中期(約1,500年前)が中心であることから、同じ遺跡の中でも時代により少しずつ場所を変えながら暮らしていた様子がうかがえます。
今後は、持ち帰った多くの土器や石器などの出土品や、見つかった遺構(土地に残された生活の痕跡)を整理・分析し、佐渡の古代史を明らかにしていく計画です。

問合せ:世界遺産推進課 文化財室埋蔵文化財係
【電話】55-3990

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