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世界遺産登録に向けて

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新潟県佐渡市

■重要文化財保存修理事業のご紹介
◇大立竪坑櫓(おおだてたてこうやぐら)
重要文化財「旧佐渡鉱山採鉱施設」の大立竪坑櫓は、地上に見える櫓の直下に、竪坑と呼ばれる垂直方向の坑道がある施設です。稼働当時は、エレベーターのように竪坑内をかごが行き来することで、地上と地下坑道の間をトロッコや資機材が運ばれていました。それまでの徒歩や階段の昇り降りによる移動から、エレベーターのような縦方向の移動が可能になったことで、鉱石などの運搬がより効率的になりました。
竪坑は明治時代に開削されましたが、地上に見える櫓は何度か手を加えられ、現存する鉄骨造の櫓は昭和初期に建てられたものです。
令和2年度以降、大立竪坑櫓では保存修理工事の準備を進めてきました。
令和4年度には、櫓後部の斜面の安定性について、ロッククライミングによる目視調査を行いました。この調査により、櫓後部の斜面に落石の可能性がある箇所が確認されたため、併せて落石対策工事の設計を実施しました。
令和5年度以降に予定している落石対策工事は、来訪者や今後の保存修理事業に従事される作業員の方々の安全を確保するだけでなく、自然災害から文化財を守り、次の世代へ引き継ぐことにも繋がります。

問合せ:世界遺産推進課
【電話】63-5136

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