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市立病院からこんにちは

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新潟県佐渡市

■両津病院 猪本 正人 先生 歯科部長 診療科目 歯科口腔外科
◇味覚のお話
私達は食べ物を前にした時どのような行動をとるでしょうか?まず目で見て、においをかぎ、おいしそうだと思って口に運ぶ。口唇や口腔粘膜で食感を感じ取り、歯で咀嚼して、舌で味覚を感じとる。また、人それぞれの「おいしさ」は脳に記憶されたこれまでの経験がもとになっています。およそ8歳までに味覚が完成されるといわれますが、その間に「おふくろの味」が影響するのはいうまでもありません。それでは「おいしさ」とはいったいなんでしょう?
舌の粘膜には「味蕾(みらい)」という味を感じとる細胞から成る小さな組織があり、その感受性は日々異なります。体調が良い時ほど鋭敏になり、適度な運動をして汗をかくと余分な老廃物が皮膚からも発散し、味蕾の感受性が高まることにより何でもおいしく感じられます。
この「感じられる」ということがとても大切であり、どんな高級な食材や調味料を使ってプロの腕前で調理した食べ物でも長い間カラダを動かしていなければそれほどおいしいと感じないでしょう。
持続的に適度な運動をすることで味蕾の感受性を高め、もう少し食べたいところを腹八分目でおさえることで、肥満や生活習慣病を予防でき、若さも十分保つことができます。
そろそろ食べもの本来の味を感じとるライフスタイルに少しずつ変えてみてはいかがでしょうか。

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