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特集 小さな町の大きな挑戦 子どもを育む人たち~保育・教育関係者の声~

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新潟県出雲崎町

(1)町での子育てについて
(2)これから期待すること

■目黒智美(めぐろさとみ)さん 小木之城保育園 しろ組(年長)担任
(1)経済的な支援がとても手厚いと思います。特に「18歳までの医療費無償化」。私にも小2と2歳の子がいますが、どうしても医療費は負担になり、症状が軽いので様子をみていると長引いたり悪化したりする場面があります。なので、気兼ねなく受診できるのは心強く、町外の身からするとうらやましいです。また、園がきらり保健師とすぐに繋がれるので、保護者の方から相談を受けた時、より適切な対応がとれていると思います。

(2)子育てに力を入れているのであれば、子育て関連のものが町内で一通り揃うと理想的です。例えば小児科専門の医院やミルクやおむつを手軽に買い物できる場所など。そうすればそのような場所に自然と子育て世帯が集まって、さらに交流が生まれたり深まったりするのではないかと思います。

■本間桃佳(ほんまももか)さん 出雲崎こども園 らいおん組(年長)担任
(1)「海も山もあって自然豊か」なところが大きな魅力です。季節の変化や日によって違う景色が、感性を育む豊かな体験を子どもに与えてくれます。園児を迎えにきた保護者の方の「今、夕日がとても綺麗だから、眺めてから帰ろうか」というやりとりは、この町ならではの光景です。この職場で働きはじめて海が当たり前の存在になりましたが、沈みゆく夕日は何度見ても美しく、感動します。親子で穏やかな時間を過ごせる恵まれた環境で子育てができると思います。

(2)町並みに植栽されている花や綺麗な海岸から四季の移ろいを感じることができるのは、地域の団体の方々のお蔭であると感じています。今後も地域の団体の方々と園と親子が交流し合いながら出雲崎の豊かな環境を作っていく機会があると嬉しく思います。

■小黒智美(おぐろともみ)さん 出雲崎小学校 6年生担任
(1)児童にとって、自分の目で見たり、体験したりする校外学習は、大変良い学びの機会です。そんな中、校外への移動手段として町から融通してもらえる「町バス」の存在は、非常に大きなものがあります。他の自治体ですと、校外学習に出かけたくても、バスの手配に苦労したり、金銭的な負担が発生してしまったりして、制限されがちなのですが、この町では非常に柔軟に対応することができ、学校教育を進めるうえでもとても心強いのです。

(2)4年生になると始めるクラブ活動が、地域の方々と一体となり運営できるといいなと考えています。現状は教員が主体となり、自分たちが教えられる範囲での活動に留まっていますが、その幅が広がりますし、地域にある素材をさらに生かすことにもつながると思います。

■弥久保直輝(やくぼなおき)さん 出雲崎中学校 3年生担任
(1)この4月に着任したばかりですが、「公設学習塾」の存在には本当に驚きました。塾はどうしても経済的負担が大きいイメージがあります。そんな中、かなり安価な公設学習塾の存在は保護者にとって心強いと思います。もちろん他の塾に通う生徒もいますが、選択肢があるというのはとても良いですね。
また、「毎日児童・生徒たちの下校を知らせる防災無線の放送」も、町ぐるみで子どもを大切にしているという印象を受けます。この放送があることで、地域の方々が子どもたちの安全を意識して、より目を向けてくれていると感じます。

(2)中学校のミッションでもありますが、卒業後に町外に出た子どもたちがこの町に帰ってきたくなるような、地域の魅力や地元への愛着をこれからも育み続けてほしいです。

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