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特集 未来へつなぐ子育て応援宣言 小さな町の大きな挑戦

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新潟県出雲崎町

全国的に大きな課題となっている人口減少・少子高齢化により、第1次産業や地域コミュニティなど様々な場面において担い手となる人材が不足し、地域の活力が低下しています。
出雲崎町ではこれに歯止めをかけるべく、「未来へつなぐ子育て応援宣言」を宣言しました。この宣言の意義や込められた町の想いを、この町に住む住民の声とともにお伝えします。

■出雲崎町の現状
出雲崎町の人口は、昭和32年の町村合併以降、減少の一途をたどっています。
令和2年の国勢調査における総人口は4,113人、前回の平成27年国勢調査の4,528人と比較すると9.2%の人口減少率であり、過去40年の国勢調査ごとの減少率として最大のものとなりました。
人口減少が確実に進んでいるのがわかりますが、そんな中で近年確実に伸びつつある数値があります。それは、人口の転入出を示す「社会増減」の数値です。出雲崎町では転入者が転出者を上回る「転入超過」となった年が続いています。

■4年連続の転入超過
前述のとおり、出雲崎町の人口は減少し続けています。それは出生数と死亡数の差による「自然増減」の影響が大きく、出生が死亡を大きく下回り自然減の値が大きくなっているためです。
ただ、転入者数と転出者数を比較する「社会増減」に着目すると、2019年から4年連続で社会増、すなわち「転入超過」の状態になっています。さらに、転入者の年齢に注目すると、20代〜30代の子育て世代と9歳以下の子ども世代の数が大きく伸びており、子育て世帯が子どもを連れて、出雲崎町に転入していることが読み取れます。

■転入超過の要因
4年連続の転入超過について、町ではこれまで取り組んできた施策の効果が徐々に表れてきたと手ごたえを感じています。
・住宅購入支援制度とともに打ち出した団地分譲
・ひまわりハウスをはじめとした子育て世帯向けの町営住宅
・保育利用料完全無償化や18歳までの医療費全額助成などの子育て支援制度
他の市町村と比較しても、子育て世帯や転入者の方々に手厚い制度の数々が、功を奏した結果だと考えているのです。

■さらに選ばれる町へ
さらなる移住・定住の促進や出生率の向上を目指し、令和5年5月13日、出雲崎町は「未来へつなぐ子育て応援宣言」を打ち出しました。

(1)社会動態の推移(2012-2022)

各年の町の主な住宅施策
13年…やまや団地(第1期)分譲開始
15年…ひまわりハウス(大門)入居開始
16年…ひまわりハウス(川西)入居開始
17年…松本みなみ団地分譲開始
19年…松本ひがし団地分譲開始
※2023年やまや団地(第2期)分譲開始予定

(2)年代別の社会動態(2022)

※総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告」より

・4年連続転入超過?
(1)のグラフを見ると2019年から2022年にかけて、「社会増減」の数値がプラスになっています。また、過去11年でみても、半数以上の年が転入超過です。

・子育て世帯が転入している?
(2)のグラフを見ると、他の世代に比べ20・30代の転入転出の動きが大きいことがわかります。結果的に20代は転入が上回っている状態であり、また9歳以下は圧倒的に転入が多くなっています。

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