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自治体の皆さまへ

令和6年度施政方針 この先の「笑顔」を守るために(4)

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新潟県加茂市

4 生活環境
老朽化が進んでいる加茂市・田上町清掃センターについて、加茂市・田上町消防衛生保育組合では、令和3年度に、ごみ処理施設整備基本構想を策定し、ごみ処理施設の新設に向け、建設候補地の選定作業を進めて来ました。しかしながら、昨今の社会情勢等の変化により、ごみ処理施設建設を巡る環境が大きく変化しました。特に大きな変化があったのが建設工事費の高騰問題です。この問題を無視して、新設計画を進めた場合、加茂市、田上町それぞれが、今後進めようとしている施策に影響が生じます。さらに両自治体の財政状況の悪化、財政調整基金の枯渇など行財政運営に著しい悪影響を及ぼす恐れがあります。
そこで進めていた候補地選定作業を一旦停止し、ごみ処理の適正な方法について見極めたく、加茂市、田上町の必要としている施策や、財政状況を考慮しながら、あるべき姿を再考することとしました。現在、作業を進めていますが、最終的な結論については、令和6年8月末までにお示ししたいと考えています。
新たな方針が確定しても、当面の間は、現清掃センターを修繕し、稼働し続けなければなりません。焼却炉への負荷を低減させるためにも、ごみの減量化・再資源化に積極的に取り組みます。

令和5年4月より開始した「中身の見えるごみ袋でのごみ出し」の実施は分別意識の向上のみならず、ごみの回収量が2割以上減少するなど、減量化にも一定の効果を得ることができました。また、ペットボトルや古紙の回収量も増加しています。
令和5年度から実施の古紙類のステーション回収は、回収量の増加に伴い、4月より2か月に1回から毎月1回の収集とし、回収した古紙類は資源としてリサイクルします。

株式会社メルカリとの連携によるリユース推進事業を引き続き実施します。また、フリーマーケット「カモフリマ」を引き続き開催し、循環型社会実現向けた意識の醸成を図ります。
環境政策については、2050年までに、二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「加茂市ゼロカーボンシティ宣言」の実現に向け、令和5年度に策定に取り組んだ「加茂市環境基本計画」や「地球温暖化対策実行計画」に掲げる目標ついて、より多くの皆さまにご理解いただけるよう、啓発・周知活動を展開します。

5 住環境
空き家・空き地に関する施策の方針を定めるため、令和4年度に実施した市内空家実態調査を基礎資料として「空家等対策計画」を策定するほか、計画の作成や変更、実施について協議するための協議会を設置します。

地域外の人材を積極的に誘致し、地域力の維持・強化を図る取組である地域おこし協力隊は、令和5年度末までに3名の方を委嘱しています。地域協力活動に従事してもらいながら、加茂市への定住・定着を図ります。今後も、地域おこし協力隊を増やし、地域の問題解決・活性化に取り組みます。
移住促進については、加茂市移住定住ポータルサイトを中心に、加茂市の魅力や支援制度などの情報発信に努めます。また、移住希望者のご希望に沿った暮らしができるよう、移住コンシェルジュによるオーダーメイド型移住体験ツアーを実施するなど、親切丁寧にサポートし、より一層の相談体制の充実を図ります。
東京圏からの移住者に対して補助金を支給する移住・就業支援事業を引き続き行います。また、東京圏だけではなく、市外から加茂市への子育て世代の移住・定住を支援する移住促進住宅取得補助金の交付も継続して行います。

屋根の雪下ろし作業を安全に行うための「命綱固定アンカー」を設置する費用の一部を補助する制度を創設し、1件当たり補助上限額10万円を補助します。
公園施設については、加茂市公園施設長寿命化計画にもとづき加茂山公園の弁天橋等の改築工事を行います。

6 道路・公共交通
道路整備については、安全・安心な道路交通を確保するため、東芝横線、菅端諏訪ノ木線、大皆川線、九軒小路線、黒水丸山線、元狭口線の道路改良工事、下条矢立境線の歩道改良工事、飯山線は崩落した路肩の改修をそれぞれ行います。福島線は今年度も引き続き遺跡本調査を行い、令和7年度からの工事着手を目指します。
また、舗装の傷みが激しく修繕の緊急性の高い下条矢立境線の舗装打替え工事を行います。

橋梁の長寿命化については、橋梁長寿命化修繕計画にもとづき、老朽化対策として沢田橋、三場橋の再塗装を行います。また、令和4年度から令和5年度で実施した2巡目の定期点検にもとづき、市内271橋の橋梁長寿命化修繕計画を改定します。加茂市の橋梁については、健全度判定4段階のうち、修繕の必要な健全度III・IVの区分に271橋のうち80橋、割合にして30%が該当し、全国平均の8%、県平均の20%を大きく超えており、将来に向けて計画的な修繕が必要な状態です。

消雪施設は、新道線、穀町小橋線、学校町都ケ丘線の老朽化した消雪用井戸を更新し、また穀町小橋線の消雪パイプの布設替えを行います。

「かもんバス」「かもんタクシー」については、今後も利便性が高く持続可能な公共交通とするため、地域公共交通計画にもとづき、公共交通を取り巻く現状や課題を整理し、関係機関の横断的な連携、取組を効果的に進めます。主に、健康事業との連携や、公共交通の世界標準のデータフォーマットであるGTFS化などを実施していきます。GTFS化することで、経路検索サービスなど分かりやすい情報提供が可能になります。
かもんタクシーの予約については、AIデマンド交通機能を導入することで効率的な運行を実現し、利用者の利便性向上を図ります。

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