防災の日は、大正12年9月1日に14万人を超える死傷者を出した「関東大震災」が発生した日であるとともに、昭和34年9月26日の「伊勢湾台風」によって、戦後最大の被害(全半壊・流失家屋15万3千890戸、浸水家屋36万3千611戸、死者4千697人、行方不明401人、傷者3万8千921人)を被ったことが契機となって、その翌年の昭和35年に制定されました。
災害はいつ発生するか分かりません。正しい情報を参考に自らの判断で命を守る避難行動を早めにとることが大切です。
いざというときに落ち着いて行動できるよう、日ごろから防災への関心を持ち、地震や風水害などに備えて準備をしておきましょう。
■地震に備える
(1)まず身の安全を
揺れても慌てず、テーブルや机など頑丈な家具の下に潜り込んだり、座布団やクッションなどで頭を守りましょう。
(2)すばやく火の始末
火を使っている時は揺れが収まってから、火の始末をしましょう。一般家庭にも消火器の設置をお勧めします。
(3)家族の安全を確認
(4)ドアや窓を開けて逃げ道を確保
(5)火が出たら119番通報と初期消火
119番通報は、慌てずに落ち着いて行いましょう。
(6)靴を履く
ガラスの破片などがあり、素足で歩ける状態ではありません。靴を履き、足を守りましょう。
(7)避難は「徒歩」で荷物は「最小限」に
みんなが車を使って避難すると、緊急車両や避難者の支障になり、混乱を大きくしてしまいます。
(8)協力し合って消火・救出・救護
お年寄りや身体の不自由な人、ケガ人などに声をかけ、みんなで助け合いましょう。
(9)狭い路地やブロック塀、がけや川べりに近づかない
(10)山崩れやがけ崩れ、余震に十分注意
大規模な地震の直後は、余震や建造物の倒壊に備えて公園やグラウンド等に避難し、2次被害の防止に努めましょう。
(11)正しい情報を収集
テレビ、ラジオ、インターネット、行政からの広報などから正しい情報を収集しましょう。
▽震度7 震度6強
・立っていることができず、はわないと動くことができない
・揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある
▽震度6弱
・立っていることが困難になる
▽震度5強
・大半の人が物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる
▽震度5弱
・大半の人が物につかまりたいと感じる
▽震度4
・歩いている人のほとんどが揺れを感じる
・眠っている人のほとんどが目を覚ます
※詳しくは、本紙をご覧ください。
■土砂災害に備える
(1)土砂災害に気をつけよう
長雨や集中豪雨により、土石流、地すべり、がけ崩れなどの危険性が高まりますので、家族、地域ぐるみで十分な注意が必要です。
(2)前兆現象に注意
河川水位の変化や、がけの亀裂、山鳴り、沢水の濁りなど身近な環境の変化に注意をしてください。
(3)気象情報に気をつけ、早めの避難を心がけよう
大雨警報が出たら、気象情報に注意しましょう。
(4)土砂災害ハザードマップを活用
全世帯に配布してある土砂災害ハザードマップを活用し、自宅が危険な区域にあるかを日頃から確認してください。
▽土石流の前兆現象
(1)川の流れがにごり、流木が混ざりはじめる
(2)雨は降り続いているのに川の水位が下がる
(3)山鳴りがする
▽地すべりの前兆現象
(1)沢や井戸の水がにごる
(2)地割れができる
(3)斜面から水が噴き出す
▽がけ崩れの前兆現象
(1)がけから小石がパラパラと落ちてくる
(2)がけから水が湧き出ている
(3)がけに割れ目が見える
■風水害に備える
(1)気象状況に注意し早めの対応を
正しい情報に基づき、早めの対応を心がけましょう。
(2)梅雨や台風の時期には十分警戒を
風水害は地震災害に比べ毎年発生する危険性があるものの、梅雨前線の動きや台風の経路より暴風域や雨量規模を天気予報等から予測できるため、危険を避けることができる災害でもあります。
(3)洪水ハザードマップを確認
全世帯に配布してある洪水ハザードマップを確認し、自宅の浸水想定を把握しておき、近くの避難所を数か所、確認しておくことが重要です。
(4)適切な避難行動
洪水が予想されるときは真っ先に高台に逃げることが原則です。
洪水の恐れがある場合は早めの避難が何よりですが、避難施設に向かう途中で被害にあう事例も見受けられます。状況によっては自宅の2階に避難した方が命を落とさずにすむ場合もあります。
■台風・豪雨時の避難のポイント
▽警戒レベル3 高齢者等避難
高齢者や障がいのある人など避難に時間がかかる人は、避難所や安全な親戚・知人宅等に避難。(ハザードマップを確認し、自宅の2階以上が安全だと確認できた場合は「在宅避難」も可能。)
その他の人は避難の準備を。地域の実情に応じ、早めの避難が望ましい場所に住んでいる人は、このタイミングで自主的に避難。
▽警戒レベル4 避難指示
危険な場所から避難所や安全な親戚・知人宅等に全員避難。(ハザードマップを確認し、自宅の2階以上が安全だと確認できた場合は「在宅避難」も可能。)
▽警戒レベル5 緊急安全確保
命の危険が迫っているので、自宅の中で少しでも浸水しにくい高い場所や少しでも崖から離れた建物や自宅内の部屋に移動するなど、直ちに身の安全を確保。
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