市と新潟県日墺協会では、令和5年10月から11月にかけて市の姉妹都市であるオーストリア共和国のチロル州セルデン町と、新潟県日墺協会創立40周年・南魚沼市=セルデン町姉妹都市盟約40周年を記念し、相互訪問による国際フォーラム、交流会の開催、記念碑移設、先進地視察などの事業を実施しました。
また、令和6年1月に駐日オーストリア大使館を訪問し、エリザベート・ベルタニョーリ駐日大使に訪墺の結果を報告しました。
一連の記念事業について紹介します。
■姉妹都市締結20周年記念石碑を移設
南魚沼市(旧塩沢町)とセルデン町が平成14年に姉妹都市盟約20周年を記念して相互に建立した記念碑を、交流の原点である石打丸山スキー場の麓から市が一望できる中腹に移設しました。今回の移設は、次代を担う市民や観光客に改めてセルデン町との交流を伝えるとともに再認識するために実施したものです。
令和5年10月12日(木)の除幕式には、セルデン町のエルンスト・シェプフ町長をはじめとした訪日団のみなさんをお招きし、これまでの長きにわたる絆の強さと今後のさらなる交流の促進について確認しました。
■新潟県日墺(にちおう)協会創立40周年・南魚沼市=セルデン町姉妹都市締結40周年記念
「ウィズコロナ下での日本山岳リゾート活性化国際フォーラム」
新潟県日墺協会では、令和5年10月13日(金)、セルデン町からの訪日団のみなさんとエリザベート・ベルタニョーリ駐日オーストリア大使をお招きし、「ウィズコロナ下での日本山岳リゾート活性化国際フォーラム」を開催しました。
新潟県日墺協会は、昭和57年に石打丸山スキー場の開設30周年記念事業として石打区(石打丸山観光協会)とオーストリア共和国・セルデンリゾートとの交流が始まり、これを契機に市(旧塩沢町)とセルデン町が姉妹都市盟約を締結したことに伴い設立されました。その後、スキー・文化交流活動をはじめ、日本山岳リゾート産業活性化のために活発な友好交流活動を推進してきました。
今回のフォーラムは、国内スキー観光産業関係者やスキースポーツ関係者の参加のもと、記念式典や基調講演、パネルディスカッションが行われました。持続的発展を続けるチロル山岳リゾートと、新潟県・南魚沼市の観光施策を対比する中で、約150人の参加者は、今後の地域創生につながる事例などを当事者から直接学ぶことができました。
■セルデン町を親善訪問
セルデン町を、令和5年11月12日(日)~23日(水)の期間で親善訪問しました。
訪問団は、林市長を団長として湯沢町の田村正幸町長、新潟県日墺協会会員・市民のみなさんの総勢22人です。今回の訪問は友好・親善が目的ですが、林市長と田村町長が「山岳リゾートの更なる発展には、南魚沼市と湯沢町が連携し広域観光をめざすことが両市町のメリットになる」と認識が一致したことから、田村町長にご同行いただき、山岳リゾート・広域観光の先進地であるセルデン町の視察を併せて行いました。
ウィーンでは、国会議事堂でセルデン町を含むチロル州選出の国会議員ヘルマン・ガー氏と面会しました。また、在オーストリア日本国大使館に、水内龍太(みずうちりゅうた)大使を表敬訪問しました。
セルデン町では、シェプフ町長、チロル州観光局長、エッツタール観光局長と面会し、観光の現状や宿泊税を自主財源として活用したプロモーション活動について説明を受けました。
セルデン町庁舎や街路には日本の国旗や40周年を記念する横断幕が掲揚されており歓迎の気持ちが伝わってきました。
庁舎の近くには、「塩沢橋」があります。1982年8月にセルデン町で発生した集中豪雨によって橋が決壊した際に、当時の塩沢町のみなさんの募金による災害見舞金132万円が送られており、復興した橋に「塩沢」を冠したものです。30年以上が経過した現在も使われています。
セルデン町滞在最終日に開催された40周年を記念した石碑プレートの設置除幕式では、職員総出で歓迎していただきました。
◎この国際フォーラムは、宝くじの社会貢献広報事業として、宝くじの受託事業収入を財源として実施しているコミュニティ助成事業を活用して宝くじの助成金で実施しました。
問合せ:秘書広報課
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