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文化財あれこれ(4)

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新潟県南魚沼市

■坂戸城跡の石垣
「坂戸山」というと春にはカタクリや桜などが咲き誇り、自然と気軽に触れ合うことができる場として人気ですが、その大部分が中世から江戸時代初期までの城館跡で国史跡「坂戸城跡(さかどじょうあと)」に指定されています。
坂戸城の築城時期はよくわかっていませんが、戦国時代の上杉謙信死後に景勝と景虎の間で起こった跡目争い「御館(おたて)の乱(らん)」の時に景勝側家臣団「上田衆」の拠点として大規模に整備されたと考えられています。
坂戸城はこのように中世の山城としての痕跡が現在まで数多く残されていますが、近世の城としての遺構も見ることができます。それが山麓の居館跡に現存する「石垣」です。この石垣は門を形成するように南北にありますが、南側の石垣は江戸時代末期に魚野川の護岸工事で石材が転用され崩れかかった状態でした。そのため数年間にわたる修復工事を行い、令和元年度に完成しました。
城の石垣は時代によって積み方や石の加工方法が変化します。坂戸城の石垣は戦国時代の終わり頃から江戸時代初期の自然石を加工せず積む「野面積(のづらづ)み」という工法で築かれています。修復工事ではこの伝統的な積み方を伝承する職人に依頼し施工しました。

問合せ:社会教育課文化振興係
【電話】773・3756

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