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市長日記ーむーけーげー(無罣礙)ー

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新潟県南魚沼市

■南魚沼のおいしい湧き水
南魚沼市長 林茂男

初対面の人とすぐに話が進み近しくなれる術を得たい。私はいつも四苦八苦ですが、例えば、以前紹介した背広の胸につけている米袋バッヂの効果は絶大で1日たりとも手放せないツール。どれほど助けられてきたか。「南魚沼のおいしい湧き水」(商品名)もその1つで、当市を訪ねられる多くの客人に、応接や会議の席で提供することが多い。「水の美味(うま)さ」は当地のお酒やお米などさまざまな話に展開。ペットボトル入りのミネラルウォーターで、八海山スキー場の中腹から採水し埼玉県でボトリング。プリンスホテルが運営する全国のホテルなどで販売されている商品で実は1本売れると1円が南魚沼市に。採水地への貢献という形で、平成24年から続いており、市はご寄付をすべて登山道整備に。先日、本社の常務さんが見えられ「今、売れ行きが絶好調です」と。無論、グループのみなさんのご尽力によるものですが、常務さんは「市長にお礼を」と今回わざわざ。「あのこと」かな?
公立病院を有する当市。医師確保は大きな課題でこれまで多くの時間をかけてきました。知人の紹介で帝京平成大学を訪問したのもそのためで、結果は医師派遣の契約には至りませんでしたが、望外(ぼうがい)の理事長面会の機会までいただき、まずは連携協定から始めて関係を作っていきましょう、ということに。初対面の緊張も解け、くつろいだ雰囲気になった応接室で供された水のペットボトルには「帝京大学」のラベル。「美味(おい)しいお水ですね」と言う私に理事長さん方は「南魚沼もそうでしょう」などと話が弾みました。協定調印の日程が決まるころ大学から私に電話が入り、「お近づきになるので先日の水の話、全部そちらに切り替えましょうか?」と。さすがに耳を疑いました。帝京平成大学だけでもすごいが、「帝京大学グループ全体で」と。大学や各種学校、病院など日本有数のグループが本当に今年2月からすべてを切り替えてくださった。違う目的で伺ったのに、こんな風に思いがけない結果を呼ぶこともあるのか。動かなければ何も起こらない。人との出会いこそ。先達の言葉に嘘はない、八海様のご利益か、とも。すべてを山に還そう。

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