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未来の健康のために~うおぬま地方の健康調査~

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新潟県南魚沼市

■未来の健康のために~うおぬま地方の健康調査~
魚沼コホート研究 調査報告
※コホート研究とは、生活習慣や体質などの違いにより、住民の健康状態がどのように変化したかを長期にわたり調べる研究です

~『湯の街ゆざわの健康調査』初回調査(2015年実施)からの研究報告~
地域の身体活動とサルコペニアとの関連:農作業と除雪はサルコペニアと関連がありました
「サルコペニア」とは、加齢などにより筋肉量や筋力、身体機能が低下した状態をいいます。サルコペニアが進行すると、転倒や要介護状態、死亡のリスクが高まります。一方、身体活動によるサルコぺニアの予防効果が明らかになってきましたが、これまでに農作業・除雪とサルコペニアとの関連については報告がありませんでした。
そこで今回、対象者3,056人を調べたところ、農作業と除雪を両方する人では、両方しない人と比べて、サルコぺニアの可能性が少ないことがわかりました(図1)。
本研究は横断研究(ある一時点の状態を比較する研究)のため、どちらが原因か結果かはわかりません。しかしながら、地域の身体活動を通してサルコぺニアを予防できる可能性があることがわかりました。農作業・除雪には転倒や腰痛などのリスクがあるため、今後は安全かつ効果的な方法について、検討していきたいと思います。
※本研究の詳細は以下の論文に掲載されています。図1は同論文から作図しました
Sato Y et al.Tohoku J Exp Med.2023;261(4):317-323. doi:10.1620/tjem.2023.J086.

以上の内容は、魚沼市と湯沢町の広報紙(3月号)、健康増進医学講座の発行物などにも掲載しています。

問合せ:新潟大学大学院医歯学総合研究科 健康増進医学講座 南魚沼分室
【電話】775・7876

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