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妙高今昔物語 学校編

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新潟県妙高市

■旧新井小学校
○健康優良日本一 戦後児童の体力改善
昭和47年まで新井小学校は上町にありました。紹介者の須山義男さんが卒業した昭和28年度の記念誌には315人が卒業とあります。当時から体育館に「よい子、つよい子、できる子」と大きな額が掲げられていたそうです。この言葉は、現代風に解釈され、今も同校の教育目標に掲げられています。
まだ配給制がとられていた頃、冬の通学も低学年のときはわら靴でした。冬の上着はマント。ランドセルごとかぶります。関川町は、当時大字二子島といい、田園地帯でした。道路除雪はなく、雪がいっぱい降ると家から道路に出るための階段をつけなければなりません。自分の家から隣の家まではお互いに道を踏みます。厳しい時代だったからこそ近隣の協力体制は強かったそうです。
「皆で松山方面に行ってイナゴを獲り、大釜でゆでたのが体育館の隅に干してありました。冬は暖飯器(箱状でコンロを入れて温める)で皆の弁当を温めたのが思い出されます」と須山さん。栄養補給に出された「脱脂粉乳」を飲みなれず、苦労したそうです。シラミの対策で頭が真っ白になるほどDDT(殺虫剤)を掛けられたこともあります。
新井小学校が全国一になったことも。全日本健康優良校表彰中央審議会が行う健康優良校表彰で、昭和26年から4年連続で県1位(うち全国特選2回)に。昭和32年に全国第1位に輝きました。保護者の頑張りもあり、児童の旗行列が出されるほどの喜びだったそうです。

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