市は、それぞれの学校ごとにイエナプラン教育のエキス(よさ・メリット)を取り入れた「妙高型イエナプラン教育」を推進しています。新井南小学校はモデル先進校として、令和3年度から準備と試行を進めてきていて、今年の4月から、本格実施を迎えます。今回の特集は、妙高型イエナプラン教育の内容や具体的な活動について紹介します。
■妙高型イエナプラン教育とは
「令和の日本型学校教育」は、急激に変化する現代や未来の社会の中でもたくましく、幸せに生きる子を育成するために、これまでの学校教育のよさを受け継ぎ、更に発展させた、新しい時代の学校教育の実現を提唱しています。これを受けて、市は、全ての小中学校が自校のよさや特徴を生かしながら、より子どもが真ん中、子どもが主役の学校づくりを推進する「妙高型イエナプラン教育」に取り組んでいます。
○妙高型イエナプラン教育のコンセプト
自校のよさ・特徴+イエナプラン教育のエキス(よさ・メリット)=わが校独自の
児童生徒を信じ、児童生徒自身が主体的・自律的に学ぶ・学び合う授業づくり
児童生徒を信じ、児童生徒を主語にした・真ん中に据えた学校づくり
■妙高型イエナプラン教育とは
○異年齢学級編制
新井南小では少人数を生かし、1~3年生と4~6年生という異年齢で学級を編制しています。この取組により、年齢に関係なく個性を自然に受け入れ、自分や友だちのよさや違いを尊重できる資質を育みます。
○教室環境(居心地のよい生活空間)
教室は従来の黒板に向かう机の配置ではなく、大きな輪になって話せるスペース(サークルスペース)や複数人で活動できる大きな机、一人で集中できるコーナーなど多様なエリアがあります。子どもたちが状況に応じて使い分けられる居心地の良い空間となっています。
○サークル対話
一日はサークル対話で始まり、サークル対話で終わります。朝や帰り以外にも適宜サークル対話を行い、学級の全員で大きな一つの輪になり、互いの顔や姿を見ながら何気ない会話や話し合い、集会活動などを行う機会をたいせつにしています。
○自由進度学習
国語や算数を中心に、子ども自身が学習計画を立てて進める授業スタイルを採用し、一斉指導の時間は、これまでに比べ短いです。振り返りの場を設けて自分の計画や学び方を見直し、教師は個別の理解度や姿勢を観察し支援を行います。これにより、子どもが自らの学びに責任をもつ姿勢を育成しています。
○ワールドオリエンテーション(「みなみ」タイム)
1~3年生と4~6年生の異学年集団で、自然や地域をテーマに探究活動を行っています。1~3年生は野菜栽培や地域探検、4~6年生は地域産業を題材に、米やそば、かんずりの調査・栽培・試食、新レシピ考案などに取り組んでいます。
■一日の流れ(3年生)
※黄色塗りしている時間が新井南小学校の特徴的な取組です
学習計画は自分で立てます
■外国語教育も充実
特色の一つとして、低学年から外国語教育に力を入れています。ALTを活用した外国語教育の充実、台湾の学校とのオンライン交流や外国人観光客へ妙高市の観光PR紹介など、さまざまなかたと会話をすることでコミュニケーション能力を高めることにつなげています。
6年生になると台湾への宿泊体験学習も予定しています。
○丸山文雄 校長
昨年の11月、当校で妙高型イエナプラン教育の研究会を行ったところ、県内外から100人を超える教育関係者が集いました。改めて注目度の高さに驚くとともに、子ども主体の学びのたいせつさに気づきました。引き続き、「スマイル」「チャレンジ」「リスペクト」の合言葉を念頭に置き、一人ひとりの物語をたいせつにした教育を推進してまいります。
『新井南小HP』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。
問合せ:こども教育課 学校教育係
【電話】74-0037
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