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自治体の皆さまへ

フレイル予防のための運動器科学講座が送る健康情報

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新潟県小千谷市

フレイルは社会全体の病です。老若男女全ての市民の健康と幸せ無くして防げません。このコーナーでは、健康に役立つ情報を幅広くお届けします。

■放置しないで!高血圧

JA新潟厚生連小千谷総合病院
内科医師 小幡明博さん

◇高血圧とは
日本の高血圧者数は約4300万人と推定されています。そのうち、自らの高血圧を認識していない人が1400万人、認識しているが未治療の人が450万人、薬物治療を受けているが管理不良の人が1250万人と推計されており、健康診断でもよく指摘される病気です。高血圧の基準は、病院の診察室で測った場合は収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上とされており、自宅で測った場合は収縮期血圧が135mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上とされています。

◇高血圧の原因や症状
高血圧は、原因の特定できない本態性高血圧と内臓疾患が原因となる二次性高血圧に分類されます。多くの人が罹患し、一般的に言われる高血圧は本態性高血圧です。
高血圧は生活習慣が密接に関わっており、塩分のとり過ぎや肥満、運動不足、ストレス、疲労などが原因となります。まれに頭痛やめまいを訴える場合がありますが、他の原因でも見られる症状のため、高血圧特有の症状ではありません。高血圧になっても多くの場合、症状は全くありません。

◇高血圧を放っておくとどうなる?
高血圧は、合併症に注意することが大切です。日本人を対象とした研究で、血圧が高い人ほど脳卒中や心筋梗塞などの脳や心臓で起こる病気で死亡するリスクが相対的に高くなることが報告されています。高血圧が持続すると血管が傷ついたり、血管が硬くなったりして動脈硬化が引き起こされます。この動脈硬化が進行すると脳、心臓、腎臓、眼などのさまざまな臓器に障害が起こり、脳卒中や心筋梗塞といった死に至る重篤な病気の発症につながります。
このようなことから、高血圧の治療によって、しっかりと血圧を下げることが重要視されています。10年後、20年後、30年後の病気の発症を防ぎ、日常生活に支障をきたさないようにするためにも、高血圧を指摘された方は医療機関を受診し、治療にしっかり取り組んでいただきたいと思います。

問合せ:健康・子育て応援課 健康増進係
【電話】83-3640

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