■特別企画展 斎藤真一展「越後瞽女日記」-小林古径記念美術館コレクション―
会期:10月19日(土)~12月1日(日)
開館時間:9時~16時30分(会期中無休)
入館料:
・大人(高校生以上)500円
・小中学生250円
※特別企画展のため、入館料は上記料金となります。
◇作品解説会
11月17日(日)13時30分~
横山秀樹氏(美術評論家)
◇オープンミュージアム(無料鑑賞日)
11月30日(土)
村民の皆様に美術館に親しんでいただくために設けました。皆様のご来館をお待ちしております。
◆作家略歴と作品
斎藤真一は、1922年岡山県(倉敷市)で生まれました。子どもの頃から絵を描くことが好きで、中学時代は毎週のように大原美術館へ通ったエピソードを持ちます。
斎藤は、東京美術学校(現在の東京藝術大学)卒業後、1959年にパリへ留学します。帰国に際し憧れの藤田嗣治から、森の中の小さな美術館弥彦の丘美術館だよりYAHIKOHILLARTMUSEUM「東北を旅するといい」と言われ、津軽で瞽女の存在を知ることになります。1964年高田瞽女最後の親方である杉本キクイを訪ね、その驚くべき記憶力と人柄に魅了されました。
時代は高度経済成長の頃、新しい価値観がもてはやされ、古いものは忘れ去られる風潮がありました。
斎藤は失われつつある瞽女や瞽女宿の人情を記録にとどめたいと強く思い、10年以上にわたり越後に通い、そこで見た瞽女たちの生活や村人たちとの交流を記録した『越後瞽女日記』を発表し、多くの人々に深い感銘を与えました。
作品で目を引く色は赤。斎藤は「頚城平野の夕陽は真紅遠い遠いキクエさんの色」と記述しており、瞽女の心の奥にある赫い陽の幻想を描いたものです。
今回展示される24作品は、哀愁を感じつつも、力強く凛として生きた瞽女たちの姿が見事に描かれています。
紅葉で色づく森の中の美術館で、瞽女の心象の世界を描き続け、独自の画境を生んだ斎藤真一の作品をぜひご覧ください。
問合せ:弥彦の丘美術館
【電話】94-4875
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