■企画展 田中藍堂 書展 ―膽識(たんしき)の語と共に―
会期:8月24日(土)~9月29日(日)
開館時間:9時~16時30分(会期中無休)
田中藍堂先生は、弥彦に居を移し30年程となります。この間、県展などで各賞を受賞されたほか、書道を通して地域の活性化にも貢献されてきました。
当館では8年振り2回目の企画展に向け、お話をお聞きしました。
◇弥彦での作家活動を振り返って、どのようなことを感じますか。
まず、弥彦中学校で15年間書道を教えたことが、私の作品に大きな影響を与えました。生徒には堂々と書けと指導しましたが、ある時自分の作品が形にこだわっていることに気づき、個性を出して書くことの大切さを再認識させられました。
また、たくさんの人が書道に親しみ、弥彦をもっと好きになって欲しいと思っています。銀行や旅館での作品展示や書道展開催などで、弥彦を訪れた人も多かったと思います。
◇企画展のタイトルを膽識とした理由を教えてください。
物事を成就させる時に一番大切なことは、常識とか知識ではなく、絶対にやり遂げるという覚悟だと思っています。自分がやると決めて、ぶれずに打ち込んだ作品を見て欲しいです。
◇会期中に席上揮毫を行う目的は何ですか。
美術館のラウンジで、来場者への礼状や残暑見舞いなど手紙を筆で書いているところを見てもらいます。手紙を通して書道は身近なものだと感じてもらうこと、筆で書くことが苦手だという人に、自分の言葉で書くことに勝るものはないことを伝えたいと思います。
◇今後どのような作家でありたいと思いますか。
身の回りのことを題材に、皆が充実した日々を過ごせるよう応援する。そういう作家活動に近づけたらいいなあと思っています。あと弥彦はいかに恵まれている所かを作品で表現していきたいです。
◆作品解説会 13時30分~
8月26日(月)・30日(金)・9月2日(月)・6日(金)・9日(月)・13日(金)・16日(月・祝)・20日(金)・23日(月・振)・27日(金)
◆席上揮毫 13時30分~
8月24日(土)・25日(日)・9月1日(日)・8日(日)・15日(日)・22日(日)・28日(土)・29日(日)
問合せ:弥彦の丘美術館
【電話】94-4875
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